ichinana さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
俺は・・・・君を・・・・・・
ご存知、和月伸宏先生原作の90年代ジャンプを代表する人気作。
原作の人誅編の中で語られる人斬り抜刀斎の過去編。
多くの方がレビューで書かれていますが、間違いなく原作超え。
「斬る男」、「迷い猫」、「宵里山」、「十字傷」の全4篇。
それぞれが起(春)、承(夏)、転(秋)、結(冬)を担っており、映画にせずあえてOVAにしたことは英断だったと思います。
るろ剣のなかでもダントツの人気を誇り、海外の方も含め多くの方が絶賛していますので、本作の魅力は割愛させて頂きます。
ただ色々な感想サイトを巡ってきましたが、どうやら私のみが感じた深みのある描写についてだけ述べさせて頂きます。
それは椿の花。
椿は武士の家に植えることはご法度なんですよね。何故かっていうと、花の散るさまが斬首に似ているから。
本作でも所々に椿が出て、非常に考えさせられます。今でもどういう意味なのか測りかねる描写があります。
その他は過去レビューされている皆様のおっしゃる通りです。
十字傷については・・・原作超えの一番の理由ですよね。
EDの描写も含めて見るなら間違いなくOVAをお勧めします。
あと最後に。
本作、キャラも少ない中で心に響くセリフはたくさんありましたが、
「名など無用ーーーーーー」は当時をよく表す闇の名言と高く評価しています。言ってみたい・・・・・(←問題発言)