pister さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
何したいん?
何がしたいのかサッパリ分からない作品。
ブレイズで強くなってどうしたいの?→復讐したいんだって→それって誰?
そこまで強くなるために頑張る必要あるの?ブレイズじゃなくて近代兵器でよくね?
等々…
もう何度か辛口の感想を書く時に書いてるけど、目的と手段がかみ合わないのはどうにも面白くない。
もうちょっと詳しく書くと(メタ的な目線ではなく作中のキャラが)目的を果たすためにとったハズの手段が(メタ的な思惑が作用してか)全く目的達成に繋がってない的外れなこととなると、もう目も当てられない。
でもってこの作品は肝心の目的すらボンヤリしたものに…。
逆にメタ的な目的はよく分かる。
可愛らしい女の子が、そのフェイスに似つかわない人殺しの道具を持ってアクションしつつ、主人公とイチャコラする。
ってこれは別に特別でもなくありきたりなことなんだけど、ここでもまた問題が発生。
入学式で主人公は力を手にする(在学し続ける)ために、たまたま隣に座った人を退学に追い込んだ
これにより、てっきり「力を手に入れるには友情や愛情は捨てて、信じられるのは自分のみというストイックな話」なのかな~と、自分は思ってしまった。
思っちゃったんだよねー、残念なことに。
そうなってしまうとその後に続く話で、いくら友情だーデュオの絆だー言っても茶番にしか聞こえない。
主人公がキレイ事を言う度に「そんなこと言って、お前は隣に座ったヤツを蹴落としたじゃねーか」と思ってしまう。
メタ的な理由は分かる、予想外な出来事を起こして視聴者をあっと驚かせたいって感じでしょう。
けど、そのメタ的な目的と、主人公(主人公だけでなく生徒全員か)の行動がちぐはぐなのはいただけない。
途中、退学に追いやられた生徒も実際は退学ではなく分校通い、というフォローもされてたが、そんなの後の祭り。
せめて1話のソレさえなければ、後の話ももうちょい好意的に見ることができたんじゃないかなーと思うと残念でならない。
もしかしたら最後にそこら辺のドンデン返しが来るのでは?(最終回、卒業式のシーンで、学園長が「ではデュオ同士で殺しあって下さい」と言うとか)と期待したけど、結局最後の最後までデュオの絆~で〆…お前らそんなに絆強めるようなことしたっけ?
細かいところ、というか、一番最後に見て記憶に新しいのが当然最終回になるので、最終回だけに限って言うだけでも、
・主人公のブレイズが盾であることで、盾ならではの戦闘を…するでもなし
・ヤーの暴走も、ヒロイックエイジの英雄の種族の狂乱のように「もはや止める手立ては無い」という前振りがあるでもなく簡単に治められる
・敵の蛍光ラインスーツも、蛍光ラインならではの演出(暗がりから登場する時蛍光ラインだけがボウっと浮かび上がるとか、瀕死になったら壊れかけのネオン看板みたいに点滅するとか)があるでもなし
・大怪我負っても全然苦しそうじゃない
と、なんというか…思いついたのを場当たり的に突っ込んだだけで、全然練られてない感がハンパない。
取り上げたのが記憶に新しい最終回ってだけで、全編通してがそんな感じ。
と、思い切り辛口になっちゃったけど、良い所もある。
水着回で、ウサ先生が無視されながらも懸命にピョコピョコ跳ねて、それでも尚無視され続けるというギャク。
これって同時期放送されてるラノベアニメの聖剣使いやファフニールでは不可能な演出かと(作画の手間的に)。
その根性をもっと活かせなかったのかなーと思うのだけど、これってもう演出や脚本レベルでなく、企画から考え直さないとアカンレベルなので、どうにもならない…かぁ。