ichinana さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
この世界は、私たちが思うより、ちょっとだけオタクなんだね
電撃文庫原作の隠れヲタの妹とフツーの兄貴が、離れたり(人生)近寄ったり(相談)しながら絆を取り戻していく物語。
本作の以前にオタクを主人公としたヒット作に電車男があります。
かの作品は、主人公がエルメスと結ばれるために必死にオタクから足を洗おうとします。一貫して「オタクは気持ち悪い」「オタクが一般人と恋愛できるわけがない」といった、一般人>>>>>>オタクという序列が垣間見え、まぁフツーの人が見れば優越感に浸れてさぞ気持ちの良かったことでしょう。
一方本作の妹ヒロインは、読モのバイトをするくらいの"美少女"で"県代表に選ばれるくらいの俊足"の持ち主で"社交的"でありながら、"好きなアニメは基本BOX買い"、"エロゲー(しかも妹もの)を愛している"と宣うガチヲタです。どんな状況に追い詰められてもヲタを捨てる気など毛頭ありません。
妹のヲタ趣味が兄貴に露見することから物語は始まりますが、いやこの悠一お兄ちゃんが本当にお兄ちゃんなんですよね。妹を守るために、走り、殴られ、蹴られ、罵倒され・・・・どんなどMだよ。その理由は「兄妹だからじゃねぇの?」。惚れるわ。
リアル妹を持つ友人にはないと言われますが、私は今でも妹が欲しいです。。。お兄ちゃん、お兄様、にぃに。なんて甘美な響きでしょうか。
本作以降、オタクにスポットライトを当てた作品が増え、オープンヲタも増え、確実に市民権を得ていると思います。有名人のカミングアウトも多いです。また、業界内のちょっと薄汚い世界もきちんと描いてくれて好印象。
妹といえば。
黒猫の妹もマジ可愛いわ~
本作のおかげで私の妹属性は間違いなくレベル4まで到達しました。