ゆのみ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
「寄生獣」とは?
寄生生物ははじめ小さな虫みたいな形なのに、どうしてタイトルは「寄生虫」ではなくて、「寄生獣」なんだろうか?人や動物といった獣に寄生するから?と、何か意味が込められているのかなと前半見てきました。
物語はモンスターの関わる、能力バトルと言ってしまえばそんな感じでしたが、バトルはとてもよかったです。剣や魔法のファンタジーのような派手さはなく、短い時間でさくっと終わります。一撃くらえば致命傷になるという危機感が常にあって、生存のために戦う緊迫感があってドキドキしました。
物語が進むとバトルに段々と哲学的な要素が加わります。生命がテーマなのかと思い始めます。そして市長広川の演説で、タイトルの寄生獣とは人間のことなのか!とはっとしました。
そしてさらに終盤まで行くと、田村玲子の死に際の意味深なセリフ、後藤の死、様々な生物の描写、と色々つながって、「寄生獣」は単にパラサイトや人間のことを指しているわけではないと気付きました。地球上の全ての生物が「我々はか弱い。それのみではいきてゆけない。」、つまり互いに寄生している(助け合っったり、利用したり、殺し合ったり)「寄生獣」なのだと自分の中では納得しました。