konR さんの感想・評価

3.0
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態：観終わった

満足ですよ（提督補正有り）

まぁタイトルに書いてある所と評価が全く違うわけですが。

　楽しめたかと言われれば、確かに楽しかったですね。ですが、純粋に満足とか言えないんですよね…　たぶんあれです、動いているの見るだけで楽しいんです、自分はきっと。
　
　始まる前には、正直、某アイドルマスターゼノグラシアみたいにオリジナルストーリーになるもんだろうなと、期待しつつ、恐れていました、むしろそれでも良いと思うくらいアニメ化を喜んでいた一人でした。
　「オリジナルでも何でも良いから盛り上がる面白いものを作って欲しい！」とそれだけを願ってアニメ見始め、最終回まで見たのですが、なんともこの微妙な気分で最後を迎えてしまいましたよ…。

　きっと見ている人で最初に問題になったのは、3話の如月轟沈のだったようですが、別にこの後のスパイス的な意味合いでこういう演出を取ったのだとその時点では思っていたので、別にその辺は気にならなかったんですが、その後、カレー回など、日常系はさんで、挙句の果てに「吹雪は俺の嫁」になって最終回でしょ？どこに感情移入すればいいのか、どこで盛り上げたいのかサッパリ。

　でも見てて面白いところも色々あったんですよ？列挙するなら
　1､カレー大会
　2､大和の抜錨
　3､想像以上に吹っ飛んだ金剛型
　
　あとギャグ要素は結構笑わせていただけました、最終回の北上ピンチに大井が来た時は大爆笑でした。普通なら爆発音が聞こえて、「え？援軍？」となるかと思いきや、大井がジャンプキックしてくる所は予定外すぎてｗ

　様々な批判がこの作品は出ると思いますが、個人の意見としてはアニメ化して楽しめたとは思います。が、勝手な希望としては、

　1､ストーリーのメインである、「逃れられない強い力（歴史の強制力もしくは運命の力）」からの脱却を、早めに出して、赤城の口、もしくは長門辺りに述べさせて、そこからのストーリーの一貫性を持たせて最後の戦いに入って欲しかった。

　2、ゲーム内のボイスを日常で使うことなく、要所のきめ台詞として使って欲しい。思い出したように文脈無視してゲーム内ボイス出されても違和感しか残らない。

　3､戦いで何がしたいのか分からなくなっているので、むしろあえて提督をだし、目的の明確化をして欲しい

　大きく言うとこんな感じですかね。
　特に3が個人的に一番の希望なんですが、元々原作なんてあってないような物ですし、史実に準拠するのなら、それに打ち勝つストーリーにするのか、そのまま誰も居なくなるのか、結局のところ2択しかストーリーなんて無いわけですよ。だったら、この打ちかつストーリーにしている時点で、USAのテンプレ映画みたいな1本通ったストーリーに最終的に収束しないと、ぶれてぶれて、結局何がしたいの？で終わってしまい。後味が最悪になってしまいます。結果的に本当なら殺し合いしているはずが、たとえていうなら、「部活動の紅白戦なみの緊迫感のなさの試合を第三者的にみるアニメ」のようなだるさがここにはあります
　たぶん提督がいないせいで、作品でこういうストーリーにしたいと代弁する役、視聴者が感情移入するはずの役が無くなってしまったというのもブレた原因な気がします。

　まぁ色々上から意見をしてしまいましたが、アニメ化してもらって嬉しいというのはあるんです。それだけでやっぱり自分は満足できます。ですから、2期期待してます。