天翔龍閃 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
アニメーション業界の今が、ここにある。まさにソレ!
笑いあり涙ありそして多くの感動をお届けする、現在のアニメーション業界を題材にした作品。はっきり言ってこの作品、この1年間で放送されたモノの中では頭一つ抜けていて、ストーリーの内容も声優さんの演技もその他諸々の演出も総じてクオリティーが高い。
久々にリアルタイムで視聴してしまったのだが、毎回、次回が待ち遠しいと思える話ばかりだった。そのおかげで毎週金曜日は寝不足だったのだけど…テレビ愛知26:05から放送なんだもんよ…(´口`)↓↓
まず、第1話から劇場版を思わせるような演出とクオリティーで素晴らしかった。
そして第11話から第12話、第23話から第24話のクライマックスは、とても観応えがあった。
一つだけ残念だったのは、第23話のラストでのおいちゃんとずかちゃんのシーン。その後にもう少し展開して、掘り下げて欲しかったなというのが個人的な感想。
{netabare}例えば、ルーシーのアフレコシーンの後、おいちゃんとずかちゃんのトークを入れたり、その結果を残りの3人にも知らせて5人全員がサンジョというアニメ作品に関わることが出来たという事実から、5人でその喜びを分かち合うようなシーンがあったらよかったなぁ…みたいな。
でも23話の最後の泣き演出は、アレはアレでとても印象深くて良かったんだけどね。おいちゃんのあの涙が、努力しても努力してもそれが空回りして報われ無かったずかちゃんの今までの苦労を洗い流してくれたんだからさ。{/netabare}
ちゃっかり最終話のラストでメイン5人揃えて無難にまとめちゃっていたけど、やっぱり尺の問題なんだろうな。
この作品を観るまでアニメ業界の事なんて全然知らなかったし、というかアニメを観てる人のほとんどが制作現場の現状なんて知る由もない無いわけで、普通に生活してる我々にとってはほぼ無縁の話。
まぁ、それはどの業種のどこの業界にでも言える事かもしれないけど、こうやってアニメ作品を視聴して楽しませてもらっている僕らのような人種にとっては、アニメがどのようにして生まれてくるかというのを理解するのに、良くも悪くも最適な手法であるとは思った。(平岡君の体験談もあるしね。夢ばかりでは無いのだよどこの業界も!)
この作品、声優さんが作中の声優役を演じるのだが、一人二役や三役とかもやっていて、さすがプロだなーと感嘆。完璧な演技でもなく、少し素人さも出したりと、細かい演技が素晴らしいので、是非声の配役を確認しつつ視聴してもらいたい。
アニメの画が声優さんの演技に負けている、そんな描写もあり、声優さんの熱演ぶりと作画・演出への拘りなど、作中の制作サイドの、バランスのとれた良い作品に仕上げたいという意思が伝わってくるシーンも見所。
キャラは本当に色んなキャラが多数出てきて、最初の数話までは、そのキャラ名、役職がテロップで表示されていた。
たくさんのキャラが出てくるが、キャラ立ちはちゃんとしているので観やすく覚えやすいと思う。
女性はみんな可愛いのだが、まぁそれは作品だし仕方ないというかご愛嬌。夢ばかり見ていてはダメです。
作画は、P.A.さん流石っす。
音楽も第1部、第2部共に良いっす!特にOPアニメーションとのバランスが最高っす!
5人娘の中じゃ、りーちゃんのキャラが1番強かったなそういや。