イツキ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
誰もが最終話にてタイトル「四月は君の嘘」の真意に涙する、名作
過去のトラウマからピアノが弾けなくなった元天才ピアノ少年・有馬公生と超感覚派ヴァイオリニスト・宮園かをりの愛と再生の物語。
音楽を主体としたアニメ作品では製作者側の勉強不足により音楽家の不評を買ってしまう作品も多いが(金色のコルダはその一例)、本作はそんな不安を一切感じさせないほどの圧巻の出来。ストーリー性、キャラクター、どれをとっても素晴らしいが、なんといっても一番の魅力はその忠実な演奏シーンにある。プロの演奏家が実際に演奏した映像をもとに作画に取り組んでいるだけあって、音楽家の筆者にも十分過ぎるほど楽しめる出来となっていた。
ストーリーも見事の一言に尽きる。命を燃やして、自分に正直に、一所懸命に生きるとはどういうことか。この作品は、何気ない毎日を精一杯生きることの大切さを教えてくれる。最後は涙なくしては見られない、感動のラスト。文句のつけようがない名作。
(2クール全22話+OAD1話)