みのさん さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
みんな誰かを想って生きている
個人的満足度:A
@ 詩的なセリフ回し @
セリフがくさいです(匂いの話じゃないよw)
詩的な響きとでも言うのでしょうか?
特にヒロインかをりちゃんw
最初は気になりましたが、気がついたら心地良く響いていました。
この詩的なセリフ回しは小説などの文章のような感覚と言うか、一つ上から見ているような感覚でスっと不思議と心に染み込んできます。
@ 色々な素直な感想と考え @
ここからは思ったことをそのまま書くので、見にくかったらすいません
{netabare}
最終的に当て馬のような役割になってしまった渡。
しかし、渡は実は初めから、かをりが公生のことを好きなのだと分かっていたのではないかと思います。
分かったうえで、敢えてあのような振る舞いであったと………
だけどだけど、最後の最期であの描写。
渡は心からかをりのことが好きだったと………
渡!お前はホンマにいい男だよ!くうぅぅ~、切ねぇ~!! {/netabare}
{netabare}
物語の前半は母との過去のトラウマを乗り越える公生の姿と空回りして見えにくかった母の大きな愛情、想いを描き、
後半はそんなトラウマを思い出させる苦しいもので、非常にいたたまれないもの。
しかし、そんな公生の救うのは渡や感情表現は下手クソだけど誰よりも公生のことを想う椿をはじめとする様々な魅力的なキャラたち。
このような展開はベタですが、良いものでした! {/netabare}
最後にヒロインかをりちゃんについて!
{netabare}
まず声の種田さんの演技が良かったです。(勿論、他のキャラの声優さんも)
彼女は特に先述の詩的なセリフ回しが多かったですが、そんなセリフを美しく感じさせる演技でしたし、終盤の必死に生きたいと願う彼女がガンガン伝わってきて泣きそうになりましたw
そして、最終話の公生への手紙。
そこでわかる彼女のついた嘘。。。
(渡をあのような扱いをしてしまったことはヒドイのでは? と思いますが中学生なんて(私は今でもw)あんなものです。
大好きな人しか見えないものですよね。)
みんなとの輪に入りたくてついた嘘。
憧れの公生と近くに居たくてついた嘘。
彼女の想いが詰まった嘘。
そんな彼女のバックグラウンドが見えてから、今までの彼女の行動、言動を思い出す…うん、切ない切ない。。。
最期の時を目前にした中学生の少女は一体どんな気持ちで手紙を綴ったのでしょう?
想像するだけで胸が苦しいです。
最後まで公生は直接彼女に好きだということを伝えてませんでしたが、果たして彼女は感じ取って天国へ旅立てたのでしょうか?
彼女は満足して逝けたのでしょうか?
彼女は幸せな気持ちで最期を迎えたのだと信じたいです。
{/netabare}
心からオススメできる作品です!