「四月は君の嘘(TVアニメ動画)」

総合得点
91.6
感想・評価
5068
棚に入れた
20155
ランキング
28
★★★★★ 4.3 (5068)
物語
4.3
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.4
キャラ
4.2

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

猿の尻尾 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「僕達」は「君」を、死んでも忘れない。

母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなった少年、有馬公正と、彼に前に現れたヴァイオリニストの少女、宮園かをりや、かげがえのない幼馴染達。
世界がモノトーンに見えていた少年の心をカラフルに染め上げたのは「恋」だった。

この作品には思春期の様々な要素が詰まっています。
友情や恋はもちろん、悩みや葛藤まで。
青春という言葉そのものが、君嘘という作品の中で生きています。

{netabare}憧れていた、小さいころから憧れ続けた有馬公正が、すぐ近くにいることを知ったかをりが、自分の病気に悩みながら、それでも彼の側にありたいと願ったことから生まれた嘘。四月についたかをりの嘘は、公正にとってどうだったのでしょうか。{/netabare}

かをりによってあっちこっちに翻弄されたからこそ、有馬公正というピアニストは、一歩踏み出せたのだと、私は思うんです。

そしてもちろん、有馬公正によって、宮園かをりも支えられていた。
中学生という弱い二人が、お互いを支えに、前へ進んで行く。
その様を見ているだけだと言うのに、ハラハラドキドキが止まらないのは、きっとこの作品のキャラが生きているかのように、生々しく色づいているからだと思います。
画面から流れるピアノの音に耳を奪われてしまうのは、きっとその音色は紛れもなく彼らの人生の音だから。
そんなことを本気で信じてしまえる作品です。

見終えた後の余韻が少々辛いですね。
{netabare}宮園かをりは、間違いなく、私たちの心に居を構え、どっしりと住み着いていきやがりました。
有馬公正だけでなく、友人達だけでなく、視聴者全員の心に。{/netabare}


これでもかという繊細な心理描写に、圧倒的な演奏演出。
そして、苦々しくも生々しい。カラフルに咲き乱れる花のような作品。
興味のある方は是非、ご視聴をおすすめします。

投稿 : 2015/03/20
閲覧 : 228
サンキュー:

15

四月は君の嘘のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
四月は君の嘘のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

猿の尻尾が他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ