disaruto さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
What color would you like to be?
制作はJ.C.STAFFで原作はライトノベルです。
ジャンルは学園ラブコメです。
学園の問題児たちが巣くう“さくら荘”に不本意ながら住んでいる高校2年生の神田空太。
住人に振り回されながら、「脱さくら荘」を誓う日々。
そんなある日、さくら荘に清楚で可憐な少女の椎名ましろが転居してくる。
彼女には、とんでもない秘密があって…。
一言で言えば、叫びまくっていた作品ですw
第1クールED「DAYS of DASH」、シリーズ構成の岡田磨里氏に惹かれて視聴開始。
放送当時は色んな意味で話題になってしまった作品ですねw
全編を通して「才能」にぶつかりながら成長していく姿と、さくら荘住民の恋愛群像劇が描かれます。
本作で特徴的だったのは、人に認められることのシビアさを描いていた点ですね。
ストーリー展開はご都合主義感が薄めで、シリアスな展開多め。
ラノベって夢のある展開とかがウリだと思っていたので、軽く驚きました。
一応、想定読者層が高校生付近なのにね。
「夢を追う」って簡単に言いますけれど、その難しさを生々しく突き付けているのは良し。
そのため、カタルシスが弱めなのは些かしょうがないですかね。
非常に青春感が溢れているのも特徴。
あまりにも青春し過ぎていて、途中胸が痛くなる場面がw
まあでも、仲間と一緒にバカをやるって楽しいものですよ。
{netabare}後々考えると、鍋の回数は確かに多かったですよねー。{/netabare}
気になったのは、演出面やキャラ造形が大袈裟気味な点。
シビアで現実的なストーリーだったので、もう少し抑えるべきところは抑えるべきだったかな。
青春し過ぎな場面もありますしw
主人公以外の男性キャラが高校生の精神レベルに見えないのも気になるところ。
女性陣はあれこれ悩む、等身大なキャラだったと思うのですが。
(個人的には、昂ると関西弁になる青山七海さん推し。)
先生もしっかりした大人の女性として描かれていて、そこは良かったです。
本作のハイライトに23話を挙げる方が多いかもしれませんが、私は22話を挙げたい。
以下感想。
{netabare}ましろが“初めて”挫折する回ですね。
超人過ぎる彼女が、初めてどうにもならない壁にぶつかり心情を吐露するシーンは見ごたえがありました。
ここにきて初めてましろに人間味を感じられた。
電車の演出も嵌っていましたし。
「カタルシスが弱い」と上述しましたが、この場面は強く感じられました。
またこの回は、空太・ましろ・七海が想い人にそれぞれの想いをぶつける回でもあり。
見どころが集中していたんじゃないかな?
百合厨の私は、ましろと七海の抱擁にテンションが上がったのは言わずもがな。
そうそう、最終回の「DAYS of DASH」は素晴らしかったですねえ。
これだけで御飯三杯はいけます。{/netabare}
総括して、ラノベ作品は敬遠しがちなのですが中々に楽しめました。
でもコメディとシリアスがチグハグ気味で、“気楽に”楽しめるかは微妙なラインかな。
どうでもいいですが、タイトルはエキサイトな翻訳を使いましたw