ひげ さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
一子相伝、それがジブリ でもないとおもうが。
ゲド戦記。有名な原作。ダークファンタジーだけど説教くさい。
その昔、宮崎駿が原作のアニメ化を頼み込んでお願いしたのに許可しなかった原作者。
そしてそれに怒って、くやしくて作ったのが本作のもうひとつの原作シュナの旅。
それを映像化したナウシカ・・・
漫画版、アニメ共ネタ元のゲドを完全にオーバーキル。
そして千と千尋で世界の宮崎になるや、やっぱお願いってアニメ化の依頼・・愚かしい・・。作品に書いてることとちげええ。
もちろん宮崎パパさんやりませんでした。
ナウシカと同じにことをやるだけじゃん だそうで。
プライドとか怨嗟てやつだろうけど。
ただ息子と原作者の打ち合わせに出てきて、散々演出ついてひとりで語ってたとか・・笑える。やりたくてしょうがないけど、やるわけにはいかないってか。
で、オファーを受けたのがコクリコでも話題になりましたが元凶は鈴木P。雑誌などでは快く息子は監督の依頼を受け入れたとどこもで書いてありますが・・息子が今年生放送で爆弾発言しましたねw。監督にさせられたのは全部鈴木Pのせいだよってw。
シナリオ、設定改変等にも鈴木さんが大きく介入しているそうです。
程よく原作通りで投げっぱなしの世界観、起承転結ちゃんとついた原作とは違うシナリオ。別にわるいところはなにもないんです。
よいところもなにもない。
演出がかったるい、台詞がつまらん。テンポが悪い。
キャラも立ってないってやつです。せっかくかっこいいゲドもいまひとつ精彩にかける。
作品の焦点もよくわからない。
ゲドはこの時は人間として完成しているので詳しく描いてもしかたねえだろ?と。
演出、脚本がだめなので山場、緩急がなく、その結果説明的な台詞で辻褄をあわせる。この繰り返し→視聴者は寝る。
その点オマージュのナウシカではユパ様は1つのアクションシーンと最初の時のサブ、モブたちの怯える二つ名だけでどれだけ強いのか説明しちゃてる。子供がみてもわかる。すげえつええ剣士なんだと。あと詳しい中身なんかパンフにかいときゃいいんだよ・・・。
もっと主人公に焦点をあてて彼の成長物語を前面に出すべきかな。原作クラッシュするならも完全にクラッシュしてしまえばよかったし、アクションももうすこし力を入れるべきだったかも。
闇に飲まれて父をころすとか・・
厨二だろ・・鈴木P・・現代社会に適した改変とかアホか・・。
元のように普通に父王の横暴が原因で殺すほうがわかりやすい。トラウマとして。不条理な現実社会の暗喩として。
むしろ宮崎親子の暗喩として残すべきだったw
2時間という決められた時間のなかで視聴者を強制的に拘束する、かつ最後まで飽きさせないか、それは映画の最低限の使命。。。
何も知らない新人が作ったものとしてはすごいもの。
しかし父があまりにも偉大。そしてジブリというスタジオの層の薄さを痛感。。そりゃ優秀な人はからみんなやめちゃうんだから・・。いるわけがない。Pや駿監督のイビリに耐えられるのも息子しかいないって話もある。耳すまのこともありますからね。
駿監督が絵に描いたようにジブリは沈没しかけのボロ船で真の愛弟子、後継者は庵野監督なんでしょう・・・・。