退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
3点
人数多いにもかかわらず皆キャラが立ってて覚えやすいし、掛け合いは観てて面白かったです。
特にココは知的で皆を引っ張ってく頼もしい存在で、
でも決してそれを鼻にかけたりせずしかもお茶目な面すら見せてくれて
とてもバランスのとれたキャラだなと感心しました。
そして、一般的に武器商人とは敵にあたる組織なのに
仲間を大事にする姿勢やそのボスが「世界平和の為に」なんて口にしたのは本当に面白かった。
でもテーマの提示というか、「この物語は何をどうする物語です」
みたいな事がしっかり分かるのが2期ラスト近くなので
それまでは武器商人の「ただ武器を売る」日常を淡々と観ている気分になり飽きてしまう。
最初から「世界平和の為に」とはどんな意味か?という謎をしっかり出して、
それに関わる事件を分かりやすく出してくれていればもっと楽しめたかもしれません。
しかも一般人には理解するのに時間がかかる説明文が多く、
キャラに感情移入する余裕や作者さんの"戦争に関する思い"を受け止める余裕が無い。
説得力はあるものとにかく情報量が多く、
本当に伝えようとしてるものが伝わってきにくいのですよね。
ヨルムンガンドも規模がでかいのはいいのですが、
個人での許容範囲を超えて且つそれを補えていないかなとほんの少し思ってしまい
「勝手に動いててください」と気持ちが離れてしまいました。
あと"戦争に関する思い"ってのはすごく良い事言ってるのに
殆ど台詞で言うだけで終わるので非常に勿体ない。
良かった例として、ヨナに対する
「君は一生武器を捨てられない。そいつに対する憎しみは誰よりも強いが、
そいつを持つ事の頼もしさも誰よりも知っている」のように、
物語を通して”実感”できる台詞を多くしてくれたら一層心に残ったかもしれません。
ラストのこの方法で戦争が終わるとは思えませんが、
終わらす為の1種の方法提示をここまで明確に出しているのは凄い事だと思います。
終盤の「私は世界が大嫌いだよ」という台詞の思いの強さも強く圧倒される。
細かい事抜きにして、そういうメッセージ性を強く感じ色々考えさせてくれる良い作品だと思いました。