ポール星人/小っさ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
なんか評判悪いすね → 私的にはここ最近見たアニメで一番良かったんですけどねぇ
なんか、どんどんランキング下がってて悲しいですw
判官贔屓と言われようと、レビュー追記します。
神樹さまという神性が現実として存在する事を皆が認識していて、教室には神棚があり授業の始礼・終礼でも拝するほど神が身近な世界。神樹様が300年前に世界を救った事が神話ではなく歴史である世界です。私達の様に神の不在を疑うような世界ではないのは作品にもちゃんと書かれてます。
そんな現神様が身近で且つ深い信仰の対象である時代に、御信託で選ばれた自分達が世界を守らざるを得ないと宣告されれば、セリフ通り痛くても"怖くても戦わなくちゃ"と使命を受け入れるに足るこの時代の選択だと思うんですけど。
神と人との距離が今の私達とは全く違う時代である事を把握してないと、この先の展開も はぁ? なんで?って話になっちゃう。そう思っちゃったら戦う理由が希薄って言いたくなりますわね。
{netabare}そして、最後は満開の後遺症と言う名の供物が戻ってくる。
風の度重なる問いかけに対しても大赦は"体はいずれもとに戻ると思われる"と返答している。
大赦は解ってたんじゃん。これって茶番じゃね?という見方をしてる人も居るようで散々この作品が叩かれる一因になってますが、乃木園子があの状態で既に数年経っている事、現人神として祀られている事を考えれば功績を労うとは言え`いずれ障害の治る少女`なのだとすれば神とまで崇めますかね?
放送後のメディア展開で明らかになった後日談でも、大赦も知らなかった事が明確にされてますが、アニメの作中でもちゃんと話を噛み砕いて見てれば茶番とは思わないと思うんですけどねぇ。
友奈がアプリ使わず通常とは違う方法で満開した上、最終的に生身の体でのバーテックスと接触。そして散華の結果、意識不明の植物状態になりますが、季節を跨ぎますが無事帰ってくる。
何故元に戻れたのかの話題となり、友奈本人は戸惑いながらも
「根性 かな?」と答えるも、
東郷「根性?」
樹「神授様が助けてくれたんでしょうか?」と改めて問う。
東郷含め皆複雑な表情。
友奈「・・・どうしたの?」
間をおいて、
東郷「それはきっと違うよ。友奈ちゃんはきっと自分の力で戻ったんだよ。奇跡や神の力で戻ったんじゃない。自分の強い意志で、根性で帰って来たんだよ」
友奈「・・・そうだね」
この流れで、根性なんかで戻ってきてないのは皆判っているけど、そう思いたい という気持ちは伝わると思うんすよね。
このセリフの流れで"回復の理由は根性かよw"ってならないと思うんですけど。まぁ世の中にはそう解釈した人が多い様ですので、私が間違ってるのかも。
私はこの作品は全体を通して、セリフも表情も音楽も素晴らしかったと思います。
丁寧に彼女たちの姿を紡ぎあげたからこそ、第9話があれ程心を締め上げる感じになった。
友奈を鉄のハートの天然バカ娘と評する方もいらっしゃるようですが、彼女は戦う前に震えてます。本当は怖くて痛いと心情も吐露してます。怖がってる自分を見せず勇者を演じ続けるも、自分たちの心の礎だった筈の神樹さまに弓引く東郷の姿と世界の現実の前に心が折れてしまう。
私には頑張って無理してる女の子にしか見えませんでしたけど。
{/netabare}
作り手側がメインで見せようとしたモノと、見てる側が期待してたモノが違う故に叩かれてるんでしょうけどね。商品としてのアニメである以上、多くの客を満足させられなかったのであれば商業的失敗作である事は事実。
感想や解釈も人それぞれですしね。
でも私はこの作品大好きです。
もしこれから見る方が居るのであれば、否定・肯定どちらの意見も知った上で見るか、全く頭を白にして見て欲しいです。
これ描いてるのが休日なので長々と書いてしまったw
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私は大好きですけどね~。
私的には発売前に予約してBD購入するなんて攻殻G.I.Sのビデオテープ以来の事なんすけどw
まぁ色々見てるホンモノのアニメ好きの方はいろいろと気になっちゃうのでしょうが、私みたいなコワカ者は後半は散々泣かせてもらってます。
確かに構成は某作品に酷似してますし、友奈の初回勇者化と最後の満開の仕方が他の子と違ってたり例の花びらの件とか、一回流しで見た程度じゃ気づかない様な表現ばかりでアレとは思いますけどもね。
ただ確かに回復に至ったプロセスはもう少し時間取るべきじゃね?とは思いました。やはりQB的立ち位置のキャラが居ないのは説明に頼れない関係から厳しかったかも。
ただ最後に神樹なり大赦が唐突に出てきたら、彼女たちの心情主軸の話である以上それこそ興醒めだったでしょうし。