田中タイキック さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:----
頼むっ!俺を勇者のまま死なせてくれ
1995年7月15日公開 上映時間52分
第16作目の劇場作品
勇者タピオンと幻魔人ヒルデガーンが出てくる映画
魔人ブウとの死闘も終わり、平和な日常が続く地球
しかし小悪党は減らないらしく悟飯はグレートサイヤマンとなって日々街を守っています。
何と!ビーデルさんもグレートサイヤマン2号と名乗って一緒に悪党退治をやっていました。
グレートサイヤマン2号はこの映画で初登場です。
ビーデルさんって最初はサイヤマンの格好にかなり引いていた気がするのだが…
衣装から決めポーズまで完璧です。
好きな男には染まってしまうってやつですか…そうですか…
後の映画『神と神』ではサイヤマンとしての活動はやっていない様子だったので流石にハイスクールで卒業したんでしょうね。
謎の爺さんの口車に乗せられ神龍にオルゴールに封印された勇者タピオンを復活させてもらいます。
勇者タピオンはクロノトリガーの主人公みたいな服装に赤いモヒカン頭でかなりカッコイイ!
同じモヒカンでも青白い肌に気持ち悪い薄ら笑いをうかべる無能などこかの界王神とは違いますね。
ブルマの家でバーベキューをしているシーンがなんかお気に入りです。
亀仙人やクリリンも呼んで皆で和気あいあいしてます。
きっとアメリカの家みたいに毎週末バーベキュー三昧ですよ。金持ちだし
そんな中ヒルデガーンの下半身が街で暴れまわっています。
聞けば勇者タピオンはヒルデガーンを弟のミノシアと共に自分の体の中に封印したという
上半身を兄に、下半身を弟にそれぞれ封印し
お互いが近くにいるとヒルデガーンが引かれ合ってしまうのでオルゴールに自分の肉体ごと封印してそれぞれ別の惑星に飛ばされてしまいました。
ドラゴンボールらしからぬ重い設定。兄弟なのに一緒にいることを許されないなんて…
ついにヒルデガーンが完全復活してしまい苦戦を強いられるZ戦士たち
そこにあの男が登場!
「勝手に人様の家をぶち壊しやがってぇ」と激怒してますがこの家あなた名義の家ではないですよね?
結婚はしているが立場としては居候のようなものですよね?
「近づきすぎて火傷するんじゃねえぞ」とかっこいいセリフを吐き捨てます。
世界一生意気な扶養家族です。
そんなベジータでも一般人をヒルデガーンの攻撃から守るという昔では考えられない一面を見せたりと短い登場時間でもしっかりと存在感を出してました。
ヒルデガーンはセミのように脱皮して完全体になり超サイヤ人3のゴテンクスを一発KOするほどの強さに
タピオンが一時的に封印して自分ごと殺してくれとトランクスに頼むシーンは悲しいです。
最後は悟空が超サイヤ人3となり初披露の龍拳がヒルデガーンの腹直筋を貫き勝利しました!
【総評】
今回はOPテーマが無く冒頭から不穏な感じがビンビン
ギャグも少ないので全体的にシリアスな雰囲気の映画でした。
BGMも少なめだったせいかタピオンのテーマがやたら耳に残るのも印象的
最後、龍拳とかいう見たことも聞いたこともない技での勝利はびっくりしましたがカッコイイのでよし!!
ブゥ編以降さらに修行して新技を編み出したってことにしましょう
トランクスの剣のルーツが明かされた話でもありました。
あの剣は大人になるまでずっと大事にしていた宝物だったんですね。
あれ?未来のトランクスがいた世界では仮にタピオンと出会ってもヒルデガーンは倒せなくね?というツッコミは無しで
あの剣はタピオンの剣だから!!!!!!
なんでGTで剣もっていなかったのよ…ショックだわー