塩茶 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最後は涙なしには見られない
娘を失くして心に穴が開いた男__ロイ・レヴァントが、ひょんな事から出会う機械仕掛けの少女__ソルティとの交流をメインとしている。
ある意味、ツンデレおやじの父性愛の物語と言ってもいいかもしれない。
最初は邪魔者扱いするものの、徐々に態度を軟化させていく様が非常にほほえましい。
中盤における鬱々とした展開を乗り越えればそこからは物語が一気に加速する。あまりの情報量に徐々に噛み砕きつつ視聴しなければならないかもしれない。だが、そこまでの積み重ねがあればこそ最終話のシーンは感慨深いものがある。
ソルティをあえて死地に送り込まなければならなくなった、しかし本人はそれを望んでいる。
その時の心境はいかばかりか、筆舌に尽くし難い。
それを引き留めようとするのは、理屈ではない愛情であると思う。
ソルティ自身がそれをどう受け止めたかというのはあえてここで記さずとも分かるはず。
ディケという本名があるにもかかわらず、ソルティ・レヴァントを名乗っているのだから。