koaki さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
生きている実感
罪と罰というテーマには疑問を感じてしまったが
幼いころに野山を駆け回り、子供達と遊び
野の草花や虫や獣に囲まれているのが「生活」だった。
体と心で生きていると感じていた。
それは突然都に連れて行かれ、一般的には
豊かで羨ましいであろう生活に縛られてから
初めて気付いた事でもあった。
体裁をつくろい、美しいという噂だけで
飾り物の1つと同じように扱おうとする高貴な殿方
そこには想いも誠意も感じられなかった。
幼いころに頼もしかった、すてまる兄ちゃんと
比較したくなる気持ちもわかるような気がする。
竹取物語に、すてまる兄ちゃんとのことを
織り交ぜたことで、かぐや姫の悲しみや苦悩など
さまざまな感情と、生きている実感というものを
より強く意識して観ることができたような気がします。
やはりジブリ作品は、観方によって感じ方が違うし
何かしら考えさせられますね。