ざんば さんの感想・評価
4.1
物語 : 2.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
・・・・・・・・・・
半分酷評、半分絶賛。
今作も風立ちぬと同じく劇場で見ることは出来ず
悲しい思いをしていた作品でした
CMで予告編を見ていたときは
私のこの映画に対する期待値はかなり高く、
驚くほどヌルヌル動く作画!
心に響くような歌!
見ていて引き込まれるような雰囲気!
絶対に面白いだろう、と
いつか見る日を楽しみにしていました。
で、TV放送があったので飛びつくように観たわけですが・・・
酷評部分
{netabare}見終わった今、がっかりと言う訳ではないですが
何だかあっけにとられるような感じで微妙な気分です。
なにがかと言うとストーリーのことです。
私が原作の竹取物語をちゃんと理解していないのかもしれないですが・・・
この映画の言いたいことは伝わってきました。
"生きている手応え"がなければどんなに裕福に暮らしていても
本当の幸せを手に入れることは出来ない。
そういうことだと私は感じました。
そこはいいんです。
でも後半のファンタジー要素がなあ・・・
原作通りですが、何とも安っぽくしか見えなかったです
私は元々月にいた人間でアゴに迫られたときに
思わず帰りたいと思ってしまったから迎えがきてしまう。
もうどうしようもないんです・・・みたいな。
急展開すぎてもう・・・ね
原作は(確か)かぐや姫の心情は描かれてなかったと思う。
今作は主人公として事細かに心情が描かれている訳ですが
それまでは欠片も月がどうこう言ってなかったのに
アゴのときに突然、月関係のことを思い出したとかなんとか・・・
ええ・・・って感じでした。
捨丸も妻子持ちのくせに忘れたかのように
かぐや姫に一直線で完全に浮気だったことにもあんぐり。
あんな超絶美人を目の前にしたら
浮気もしたくなる気持ちも分からなくはないですが、
あんな清々しい顔で楽しく空を飛んでいるのをみると
苦笑いしかできなかったです
まとめると終盤の話の流れが適当すぎる気がしました。
前半は結構楽しめましただけに何とも惜しい気分です。
酷評終わり{/netabare}
絶賛部分
{netabare}作画は期待通りに他の作品とは比べ物にならないと思うほど美しくて
まさに小さい頃見ていた紙芝居や絵本が、
そのまま動き出しているかのようでした。
特に桜の木には息を呑んでしまいましたね!
葉や花が1枚1枚が丁寧に描かれていて
自分の目の前にも本当に桜があるように錯覚してしまうほどで
思わず見惚れてしまいました。
キャラの表情も豊かで温かく柔らかくて、
キャラの心情がスルスルと入ってきましたね。
何より本当にかぐや姫が美人でこの世界の住人だったら
完全に心を奪われてたと思いましたw
後、侍女かわいい♪
音楽もさすがとしかいいようがないですし、
主題歌の「いのちの記憶」は心に染み入る名曲ですね。
早くiPodに入れたい!!
声優の人も全く違和感を感じませんでしたし
とてもうまい方々で驚きましたね。
絶賛終わり{/netabare}
総合すると期待していただけにやっぱりがっかりでした。
でも賛否があるようなので
私のただの勘違いがあるかもしれないので
そのときは言ってくださるとありがたいです。