マダンテちゃん さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
Cパートまで見てほしい
この作品はまさに日常アニメである。
全12話、基本GJ部という部活メンバーが部室でぐだぐだする。
ストーリー性は無い。笑ってしまうようなギャグも多くはない。
しかしこれこそが日常アニメだと思う。
本来、学生の日常には大したストーリーも爆笑ギャグもない。
友達と他愛もない会話をすれば楽しい。
このGJ部も僕にとっては終始他愛もない会話だったけれど、
アニメ内のキャラたちはとても楽しそうだと感じられた。
そんな(人物が美少女だらけなことを除けば)現実的な日常、
面白いかどうかは別にして、キャラに感情移入がしやすかった。
次回が待ち遠しいような盛り上がりはなかったのに、
思いだしても笑えるようなギャグはなかったのに、
最終回が終わった後の喪失感は確かに感じられた。
そのため僕がこの作品の良さに気づけたのは最終回である。
最終話の冒頭シーン、全話みた人には必ず見覚えがある。
なぜなら
{netabare}
1話から11話までのCパートがすべて、
最終話の冒頭へと繋がっていたからだ。
ほかの作品同様、Cパートで小ネタをやって締めくくる、
ただそれだけの役割と思われたそれぞれのシーンが
なんとGJ部3年メンバーの卒業式前日だった。
ただの何気ない日常ではなく、
現メンバーにとって最後の活動日だった。
{/netabare}
この演出は本当に素晴らしいと思った。
何気ない日常に終わりがきたときの虚しさが伝わる。
そして、あるとき部長が言った
{netabare}
「あらゆる物事には始まりがあり
終わりが来るものなのだ
だからこそ輝けるものなのだ」
{/netabare}
というセリフが思いだされた。
12話通して、各キャラが毎日を楽しんでいたと感じた。
そんなキャラたちを爆笑でないにしろほのぼの見ていられた。