norimeru さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
彼方にこそ栄えあり・・・1クール目はライダー主役だったの?
前後半立ての第1部が終了しました。
キャスター陣営は相変わらずです。
「神が作ったこの世界に勇気と愛、血飛沫と悲鳴、絶望が同居している。こういう世界を神は愛しているのだ」と、身勝手なことを言う龍之介に同調するキャスター。
あんまりひどいことして欲しくないです。
ライダーはウェイバーに、ちっぽけなものが高みを目指す意義を説き、彼方にこそ栄えありと言います。
剛毅なライダーとちょいと卑屈なウェイバーの絆がより深まっていきます。
名言ぞろいで、意図的にライダー陣営にスポット当てている印象ですね。
特にこの2陣営では、マスターとサーバントとの関係の深まりを、一方では醜悪に、もう一方で清々しくかつ凛々しく描いていて、この対比も面白いところです。
他陣営を見渡しても、セイバーはマスターとの絆が希薄なまま、ランサーも不安定な関係です。
綺礼とアーチャーもきな臭い感じ。
きっと戦闘シーンが増えていく2クール前に、しっかり下準備させたクールなのかもしれません。
To be continued ではありますが、期待を込めて評価しておきます。
(2011,02,08 記)
------------
点数の評価は観終わってからということで…
ゲームもしないし前作も知りませんでしたので、まったくゼロの状態で1話目の放送観ました。「なにこれ、気合が入っているじゃない!!、観続けなくちゃ!!」
とはいうものの、さすがに設定や登場人物についていけないところがあり、2週間ほどかけて stay/nightをおさらいしました。いやいや、これはこれで十分面白かったですよ。
で、改めてFate/Zero。わからなかった人物関係やら聖杯戦争などに整理がつき、すっきりした気分で観ています。セイバーはもちろんですが、豪放磊落なライダーの動きに注目でしょうか。
第5次戦争とのつながりも明かされるのでしょうか。この先とても楽しみです。
‐‐‐‐‐‐‐‐
11話まで視聴しました。
聖杯戦争、各陣営の様相も次第に明らかになり、物語が展開しています。
セイバー陣営
セイバーと切嗣との関係がすでに破綻し、セイバーとアイリとが心通わせている様子。
これは切嗣の作戦でもあるのでしょうが、この関係はまた変化していくのでしょうか。
切嗣対ケイネス、魔術師殺しは恐ろしい術で、ケイネスがかわいそうなぐらいでした。
アイリと舞弥の献身的な働きは、思わず応援したくなります。
アーチャー陣営
staynightから変わらず、ギルガメッシュは横柄です(こちらの方が過去ですけど)。
時臣はまだまだ闇に潜んで、謀略を企てているというところでしょうか。
11話の聖杯問答、ギルガメッシュには余裕がありました。
10話のチビ凛回は本線とはあまり関係ありませんでしたが、staynightで凛が宝石使っていたことがなんとなくわかりました。
ランサー陣営
セイバー陣営以上に、マスターとサーバントの関係がよくありません。
ランサーはセイバーとの戦いに騎士道精神を発揮し、それなりの活躍をしていますが、アーチャーとライダーの前では少し影が薄い印象です。
ケイネスがソラウにひどい目にあわされ、将来陣営が崩壊していくのが見えてきそうです。
ライダー陣営
今のところ、一番がっつり描かれています。
剛毅なライダー、いまだ半人前のウェイバー、凹凸ですが名コンビです。
ライダーがウェイバーを息子のように感じ、一人前に育てようとしているかのようです。
堂々たるライダー、生前に悔いなしと言い切り、「王たる者の資質とは何か」とセイバーを論破し、「王の軍勢」を発現した姿は圧巻でした。
セイバーの言う「民のための王」も一つの王の道なのでしょうが、見ているこちらも今回はライダーに感化されてしまいそうでした。
アサシン陣営
綺礼は時臣の協力者として、アサシンを暗躍させている様子。
しかしながら、真には何を考えているのか、今ひとつはっきりされていません。
次回の聖杯戦争にも絡むので、これから綺礼の立ち回りには注目です。
アサシンは今回のサーバントの中では、特徴が少なく感じます。
「王の軍勢」に蹂躙されて、もう出番が終わってしまったのでしょうか。
キャスター陣営
一番狂気な陣営。
キャスター討伐が命ぜられるにもかかわらず、大胆にもセイバーを付け狙っています。
個人的には、子どもをどうかするという設定自体が受け入れられないところ。
バーサーカー陣営
まだあまり出番が少ないのですが、雁夜はすでに死相が出ているかのよう。
バーサーカーはセイバーに異様な執着を見せています。
雁夜の葵に対する感情も、将来負の方向に走りそうで心配です。
さて、セイバーは主人公であるにもかかわらず、ランサーに手傷を負わされ、切嗣とは心が通いあわず、ライダーには論破されてしまいました。
これから戦いを通じて、セイバーがどのように描かれるのでしょうか。
作品の質を維持したまま、聖杯戦争がどう展開していくかを楽しみに観たいと思っています。
余談1:「王の軍勢」登場シーン
映画「ハムナプトラ2」で、スコーピオンキングの兵に立ち向かうメジャイの軍勢を思い出しました。
このシーンは結構お気に入りだったので、思わず「しかり!、しかり!」って感じでした。
余談2:アーサー王とランスロット
セイバーはアーサー王ですが、バーサーカーは円卓の騎士ランスロットらしいです(最近知りました)。
アーザー王物語は有名ですが、そこで描かれたアーサー王とランスロットの関係は、この作品のイメージとはかなり違います。
まあ、原作でも何でもないからいいのですけど、ちょいと微妙に思ってます。