どらむろ さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
クリスティーの2大名探偵シリーズをNHKがアニメ化。オリキャラのメイベル嬢可愛い♪
全39話。推理小説に詳しく無い人でも(シャーロック・ホームズに準じるくらいには)有名と思われる名探偵、エルキュール・ポワロとミス・マープルの二人の活躍を原作に忠実かつオリキャラの少女視点で組み合わせた、探偵物アニメ。
ミス・マープルの甥の娘(という本作オリジナル設定)の16歳の少女メイベル(かわいい♪)がエルキュール・ポワロの助手になる事で、巧妙に両作品を繋げている。
NHKアニメらしく手堅いハイクオリティー作品、探偵物(名探偵コナンや金田一少年の事件簿など)に特に忌避感が無いならば、是非オススメしたい良作です。
…声優に門外漢の俳優起用している点は、善し悪しあり。
上手い人、合っている人もいれば、下手くそな人も居ましたw
{netabare}『物語』
…冒頭の概要でほぼ書いてしまった。
全般に原作を忠実に再現した手堅い脚本なので、クリスティー作品の読者でも納得のクオリティーなのでは。
私は一応ポワロとマープルシリーズあらかた読んだ事ありますが、アニメで観ると、やっぱり凄く面白いです!
推理小説でもホームズと並んで不朽の名作だけに、今尚全く色褪せていない。
キャラのセリフや考え方等で1930年代のロンドンの雰囲気も丁寧に伝わってくるのが、近年の名探偵コナンや金田一少年の事件簿などの日本推理漫画原作とは一味違った良さを感じました。
ミス・マープルの甥の娘(という設定のオリキャラ)・メイベル嬢の登場で、両作品を巧妙にクロスオーバーさせている構成は、大成功でしょう。
(熱心な原作読者的には問題かな?個人的には大歓迎です。かわいいし♪)
視聴者目線で状況が格段に分かり易くなっているし、またメイベルの成長物語な側面も見所で、全39話飽きずに楽しめるので。
ポワロ、そしてミス・マープルから様々な事を学び、成長していく過程も丁寧で流石はNHK。
ヘイスティングスが原作より若い青年で、メイベルとちょっぴりラブコメの波動…未満を感じるのもオイシイ♪
全編に渡り、メイベルちゃんの可愛さを愛でるだけでも価値のあるアニメでした♪
個別ストーリーは省きますが、流石は不朽の名作推理小説&NHKクオリティー!
前述のオリジナル要素も全く不満は無く、ストーリー評価は満点でも良いでしょう。
『作画』
キャラデザはNHKらしく無難で手堅いが、メイベルちゃんは深夜萌えアニメには無い清楚な可愛さ感じる♪
OPのメイベルちゃん可愛過ぎるでしょう…!
1930年代のロンドンをしっかりと描写した背景描写も、不朽の名作の映像化として遜色なし。
『声優』
本職ではない門外漢の俳優や有名人を多数起用するのは、善し悪しあり。
とはいえ主役2人、エルキュール・ポワロの里見浩太朗さん、ミス・マープルの八千草薫さんは、初期こそ不慣れな面はあるも、次第に本領発揮。
流石は超一流のベテラン俳優だけに、見事でした。
特に八千草薫さんは、人生経験豊富な老婦人マープルの人間的深みをしっかり出しており、正にマープルといえば八千草薫さんの声が脳内再生される程にハマリ役でした。
その他の俳優陣は正直ヘタクソな人多かった。
まあ…ここら辺は御愛嬌だろう。
ヒロインのメイベルは折笠富美子さん、流石の本職ヒロイン声優でメイベルを可愛く好演。
ヘイスティングスの野島裕史さん、ミス・レモンの田中敦子さんもイメージばっちり。
この他も流石の豪華さ。素人俳優で減点するも、総合的には声優面も高評価して良いと思った。
『音楽』
主題歌が全く合っていないのだけが残念。画竜点睛を欠く思いです。
まあ、OPのメイベルちゃんの可愛さは良いんですけどね!
ログホライズンといいNHKアニメは主題歌ダメな作品散見されるのは惜しい。
とはいえ作中BGMは安定感あり、推理物の魅力を高めていた点も考慮。
『キャラ』
コナン・ドイルのシャーロック・ホームズとも肩を並べる超スター級の名探偵2人が大活躍する時点で、キャラ評価は満点で良いと思う。
灰色の脳細胞ことポワロさんも茶目っ気ある好人物ですし、人生経験豊富な老婦人ミス・マープルの魅力もバツグン。
ポワロの助手のヘイスティングスは原作より若いイケメンで、メイベルの兄弟子みたいだったり、ほんの少しラブコメ(未満)だったり。
ミス・レモンは原作のイメージ通りでしたw
メインヒロイン、メイベル・ウエスト嬢が本作の見所でしょう。
原作では交わる事の無かった二人の名探偵を結びつけつつ、彼女独自の魅力も発揮。
NHKヒロインらしい優等生だけど、殺人事件でも好奇心旺盛だったり、結構なお転婆っぷりも良いw
メイベルちゃん可愛い点も高評価♪{/netabare}