Lovin さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
観た感じ
■概要{netabare}
原作:かずといずみ
シリーズディレクター:貝澤幸男
シリーズ構成・脚本:和泉鶴
キャラクタデザイン:高村和宏
制作:東映アニメーション
話数:全10話
OP:「深呼吸」
by Splash Candy
ED:「そよかぜらいふ」
by 酒井香奈子
{/netabare}
■感想
原作未読でレンタルDVDを視聴。ただし視聴後に原作を大人買い。貧乏な姉妹の物語。
中学生の山田きょう、小学生の山田あす、の二人の姉妹が慎ましやかに(原作的にはせせこましく)、それで居て逞しく生き抜いていくハートフルコメディ。
何故貧乏なのか?何故二人姉妹だけの生活なのか?その辺りは多分語られていると思うのでネタバレしてしまうと、母親は次女を産んで暫くしてから病気で他界、その後父親はとある事情で失踪、中学生でもアルバイトできるよう法律が変更された世界なので、姉妹だけでも何とか生活できる。
私はアニメから原作への流れだが、原作には一寸した思い入れがあるので、先ず原作とアニメの違いについて記しておきたい。
まず山田家の家屋について、原作では非常に殺風景なのに対して、アニメではカラーボックスなどが配置されていて少し豪華な佇まいになっている。
更には父親の存在。原作では登場させる予定が無かったのでデザインされていなかったが、アニメスタッフによるデザインを原作者が気に入ったらしく逆輸入されている。
そして一番違和感を感じるのは、アニメでは姉妹の語らいの際に花が咲くが、原作ではそのような演出は無い。この演出の受け取り方は、あのレベルの貧乏の受け取り方によると思うが、個人的には繰り返されるとウザく感じた。
しかし、トータル的なデザインとしてはアニメの方がまとまっているので観易さはある。何だかんだ言いつつ、全体的にアニメとしての最低限のレベルはクリアしているので、原作と比べるまでもないと言えるだろう。
だが其処を敢えて、この作品に関しては原作を読んで頂きたいと思う。原作が1話辺り8P程度の全4巻なのに対して、アニメは全10話なので、アニメ化されていないエピソードが多数ある。コミックス第4巻に収録されている「ラストプレゼント」という話が個人的には大好きなのだが、コレはアニメ化されていない。
あと、それなりに感情移入していたのでOP、ED共に印象に残るものだった。
原作ヨイショっぽくなってしまったが、私もアニメを観て原作に手を出したので、アニメにも観る価値は十分あると言える。時には喧嘩しながらも、生きることに全力で前向きな姉妹の絆は、原作もアニメも変わらない。
□2015/03/10追記
勢いで原作を推したが、冷静に考えると、この作品を気に入った方でなければ手を出さないと思うので、気になる方は是非、という言い方に留めておく。
■蛇足{netabare}
今日、知人にノートPCを貰ったので、
テンションが少しおかしい。
{/netabare}