田中タイキック さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:----
フュージョンは二度と御免だぞ
1995年3月4日公開 上映時間50分
第15作目の劇場作品
悟空とベジータまさかのフュージョンという内容の映画でしたね。
DB映画で最も好きな作品です。
見どころは映画シリーズ1、2を争うほど戦闘が面白い所。
ジャネンバという今作の敵が最大の要因なのですが、その戦い方が非常にトリッキー
子供がおもちゃで遊ぶような感覚で多種多様な攻撃をしてきます。
見た目の可愛らしさもあって本気の戦いという感じにはならずギャグ寄りな戦闘が続いていき、だんだん厳しくなった悟空はついに超サイヤ人3を解禁。
作画のいい映画でみる超サイヤ人3はやはりカッコイイです。
現世では死人が次々蘇ってしまう事件が発生して大騒ぎ。
フリーザ様が蘇った死者を見事に統率して出てきました。
明らかにフリーザより強い人もいるけど、そこはフリーザ様のカリスマ性ってことで自己解釈。
ワンパンでやられちゃうのは流石に悲しかった…
ジャネンバが形態変化してからは一気に戦闘も本格的になっていきます。
スマートな体型になりトリッキーな動きは変わらずより殺傷能力の高い攻撃を仕掛けてくるようになります。
超サイヤ人3で善戦はするものの徐々に劣勢になっていく悟空の前にあの男が現れるのです…
そうベジータ王子が!!
「貴様を倒すのはこの俺だ」
もうね安心できますよね。
某別作品の「お前を殺す」くらい安心できる言葉ですよ。
ジャネンバの特殊な移動攻撃を初見で見破ったベジータが印象的。
やはり戦闘センスだけは悟空より良い物をもっているんだと思いましたよ。
「貴様と融合するくらいなら俺は死を選ぶ」
高度すぎる死人ギャグまで飛び出し場を和ませるツンデレ王子
ジャネンバの攻撃に全く反応出来ないベジータに対し負傷しているにも関わらずしっかり反応して攻撃を避けている悟空
悟空との決定的な差と自分の情けなさを痛感し思わず涙をこぼすベジータ
この映画で最も好きなシーンです。
だって大の大人が悔しいって感情だけで泣くんですよ!?
どれだけ純粋に、どれだけストイックに強さを求め続けていたのか
それでも戦友は先を歩き続けてしまう
悟空の強さと自分の弱さを誰よりも理解し認めてるからこそベジータは努力し続けられるのだと思います。
うーん、やっぱり何年経っても私はベジータが一番好きなキャラです。
【総評】
ギャグやコミカルなシーンが多めだったが締めるところはしっかり締めていて劇場版らしい非常にエンターテイメント性の高い作品でした。
ゴジータは出番こそ短いものの圧倒的強さとかっこ良さに痺れました。
黒×オレンジのカラーリングも好き。
残念というほどでも無いけどヒトラーもどきの死者に時間使いすぎじゃね?とは思いました。
それなら過去の敵をもっとゲスト出演させてほしかった。
たとえワンパンでやられようとも…