Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「たまこまーけっと」と「ラブストーリー」
この作品は「たまこマーケット」の続編に位置付けられる作品です。
物語的には直接の繋がりはありませんが、「たまこマーケット」を視聴している前提なのでしょう・・・細かい説明は一切ありませんので、是非「たまこマーケット」を先に視聴することをお薦めします。
とある街にある「うさぎ山商店街」と、商店街ならでは・・・というより「うさぎ山商店街」の超アットホームな雰囲気・・・そして、登場するのは善人ばかりで「れんあい」の「れ」の字も感じさせないたまこマーケットにラブストーリー・・・??
デラちゃんやチョイちゃんなど南の国を交えたバタバタ騒動モノなのかな・・・??
たまこともち蔵が載っているジャケットを見ても全くピンとこないまま視聴を開始しました・・・
皆んなは高校3年生・・・そろそろ次の分岐について考える頃に差し掛かっています。
中学から高校に進学する時にも分岐はありましたが、高校3年生で迎える分岐とは絶対数が全然違います。
進学か就職かでも違いますが、進学一つとっても大学は全国区ですし、専門学校や短大という選択肢だってあります。
そう考えると、高校3年生は「人生最大の岐路」といっても過言ではないのでしょう・・・
その岐路に対する受け止め方は人それぞれ・・・
人から強制されるモノではなく自分で選択する事だから想いの大きさもタイミングもバラバラで構わないと思いますし、極端に言うと「何も選択しない」という選択も有りだと思います。
でも・・・「友達とはずっと一緒にいたい」とか「好きな人と離れたくない」という人の気持ちが絡んでくると、途端に他人事では無くなってきますよね^^;
ややもすると、今までの「当たり前」が「当たり前じゃなくなっちゃう」くらいの違いが生じて、その違いは時と場合によっては永遠になるかもしれないんです・・・
「今までの当たり前」が大切であればあるほど壊したくない・・・
でも、もう片方の手には自分の「夢や可能性」といったモノが載っていてどちらも大事・・・
だけど、両方は選べない・・・
大小様々だし状況もバラバラだけれど、誰もが一度は通過してきた道だと思います・・・
そして誰もがその時ベストと思えるモノを選択してきました・・・
きっと個人的には気付かなかったモノは多くあったと思います・・・
今となっては何を言っても遅すぎますが、もしその時気付いていたら・・・気付かせてくれる何かがあったら、それからの人生の一部は変わっていだように思います・・・
そして後悔もたくさんしてきたので、登場人物の気持ちに共感できましたし、嘘偽り無い気持ちならその言動は間違っていなかったと思います。
・・・という事を真面目に考えるくらい、高校3年生という立ち位置と恋愛に対して真正面から向き合っている作品でした。
南の国を交えたバタバタ騒動など、勘違いも甚だしいところです^^;
気付いて・・・すれ違って・・・教室を飛び出して・・・向かうところはただ一つ・・・
視聴していて胸がキュンキュンしっ放しでした(//∇//)
80分強の物語でしたが、完走して振り返ってみると恋愛に対して一本筋の通った作品だったと思います。
京アニさんの作品らしい仕草の緻密さや繊細さも相まって見応え十分の作品でした^^