田中タイキック さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:----
ベジータ星の王などとその気になってたお前の姿はお笑いだったぜ
1994年3月12日公開 上映時間72分
第11作目の劇場作品
みんな大好きブロリーが初登場する映画ですね。
塾の面接のため、着慣れないスーツに袖を通す悟空。
花見の席で気持よく絶唱しているクリリン。
なぜか同席してクリリンの歌に勝手に切れてるベジータ。
序盤から見どころありすぎです。
「新惑星ベジータ」「伝説の超サイヤ人」
こんなワードにホイホイついて行っちゃうベジータさん。
「何が新惑星ベジータよ バカじゃないの」と一蹴するブルマ。
ですよね~、私もそう思います。
妻帯者であり幼い息子もいるのにまだ王とかに未練あったんかいっ!
今作の魅力は何と言ってもブロリーの圧倒的強さでしょう。
純粋過ぎるサイヤ人、理性と呼ばれるものは殆ど無く只々暴れまわるのみ
まさに悪魔、Z戦士たちが束になってかかっていっても歯が立ちません。
悟空に「少しは手加減しろ」と言わしめるほどです。
ブロリーの超サイヤ人形態は普通のサイヤ人のそれとは異なり
上半身が異常に膨れ上がり強さのみを突き詰めた形のようです。
なんか白目とかむいちゃってメッチャ怖いし…
かつてトランクスがセル編で見せたパワーを重視しすぎてスピードが疎かになった情けない変身とは訳が違います。
ベジータさんは見ただけで心が折れて、ガタガタと震えていました。
しかし、それでは終わらないのがベジータさん
人並みに死を恐れ、それでも自分の誇りを守るために恐怖を乗り越え闘う姿は間違いなく勇敢な戦士です。
やはりすぐやられてしまうんですけどね。
所詮クズはクズなのだ
【総評】
ブロリーがカカロットと闘う動機となる因縁があまりにも適当でワロタ。
同じ日に生まれたという運命的な境遇があるなら
もっとバックボーンを深く色付け出来たと思います。
普通のDB映画より尺も長かったわけだし
倒し方も少しいい加減だったかな
「雑魚のパワーをいくら吸収したとてこの俺を超えることは出来ぬぅ!」
ってブロさん言ってましたけど私もそう思いました。
あまりにもブロリーを強くしすぎて扱いきれなかったんじゃないかなぁ。
しかし迫力の戦闘シーンと名言・名場面の多さはDB映画随一。
悟空に最後のパワーを送るベジータの場面はほんと好きです。
この作品ぜったい裏の主人公ベジータさんですよねぇ…