NjnqR07032 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
主人公は二人
この物語の世界は「はじまりの樹」(神のようなもの)に支配されていて、はじまりの樹から加護を受ける葉風さんは、何かを願えば、その何かは樹によって叶えられる。
そういう世界で、葉風さんと不破真広が運命的・必然的に出会うことにより物語は始まっていきます。
不破真広は愛花を殺された不合理を正すために動く。
吉野は愛花の死を無駄にしないために動く。
そんな2人が一緒に旅をする話。
このアニメで私が一番魅かれるのは不破真広です。
夜神月、桂木桂馬、キンブリーを彷彿とさせる一貫した態度で、自分の人生に全責任を負う様がかっこいいのです。
例えば、第4話、明らかに理不尽に死んだ子供に対して、同情する吉野を横目に「気にするな吉野、こいつらは生き残るすべを見つけられなかっただけだ。」と言ったり、
殺された妹に対して、吉野や葉風さんは「理不尽に殺された妹」と表現するのに対して、真広はただ「不合理」とだけ表現する。
真広は人に同情しないけれど決して冷たいわけではない。
自分の人生に全責任を負って生きている真広にとっては、すべての責任の所在は自分自身にあり、誰であろうと責任の所在はその人自身にある、と考えるのが真広にとって正しくて、理屈に合っている。
だから同情しないし
だから理由のないことは絶対にしない
だから道理もなく殺された妹の不合理を絶対に許さない
不合理を正す 辻褄を合わせる それが真広