雷撃隊 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
敏腕プロデューサー高坂穂乃果
1期2期両方の感想
初めて見たときは「また似たような集団もの作りやがって」とナメテイタ。が、「ゴメンナサイ、私が間違っておりました、反省します、許して下さい、とても楽しいです」となってしまった(笑)。
「けいおん」ほどまったりではないけどド根性路線ともちょっと違う独特のリズム感に一気に引き込まれた。ライブシーンの2Dと3Dの融合がやたらとハイレベルだと思ったら2010年から下準備をしていたとのこと。楽曲の使用も絶妙だ。μ’sのメンバー、どいつもこいつもプロ並のライブパフォーマンスですげー、と突っ込みたくなる。
スクールアイドルというのはどういうものなのか謎だ。どうやら高校の部活とご当地アイドルを足したようなものなのか?バンドでいうところの青山在学中のサザン・オールスターズや早稲田在学中の聖飢魔Ⅱみたいなものなのか?うーん、謎だ。
あれだけのライブやるのは結構金がかかるんじゃないのか?。衣装はことりちゃんがデザインして発注しているけど9人分の衣装代の資金源はどこなんだ?学生の小遣いやバイト代や部費じゃ無理だろ(笑)。曲は真姫ちゃんが作曲してるけど音源はDTMなのか生演奏を録音してるのかこれも謎。作品世界ではCD売ってるのか?。野暮だけど突っ込んでて楽しい気分になる。
μ’sのメンバーは単なる記号にならずちゃんと個性的で生きている。1学年に3人づつなので憶えやすい。1期はメンバーが揃い軌道に乗るまでで2期はチームプレーの本領発揮だ。
高坂穂乃果という女、恐ろしいカリスマだ。奴には人の才能を見抜く特殊能力がある。適材適所にメンバーを配置し、自分はメンバーの方針に従う、というやり方はかつての名将・東郷平八郎提督と同じだ。芸能会社の社長やらせたら成功しそうだ。ズルリズルリと周囲を洗脳するが如くメンバーに引き摺り込んでゆくその手腕、敏腕プロデューサーとでもいうか!!!。個人的に好きなのは3年生の三人。にこにーのあの芸能人に対する凄まじいまでの偏見と80年代被れは確かに「寒い、キモチ悪い」。もちろん褒め言葉。真姫ちゃん、貴方の意見に激しく同意します。絵里ちゃん、最初は孤独そうだったけどμ’sに参加してからは一番幸せそうで見ているとこちらまで幸せな気分になってくる。よかったねー、沢山素敵な仲間ができて。貴方は濃い面子の中では一番の常識人ですよ。策士の希ちゃん、敵に回すと恐そう。
楽曲もキャッチーでかっこいい。「だって、可能性感じたんだ、いざ進め」とか「ユメノトビラ」とか気が付けば一緒に歌ってしまう。いい歳して恥ずかしいけどつられてしまう。ヤバイ。μ’Sの曲は90年代のバンドっぽい曲が多い。ARISEはもろ80年代風。昭和末期のニューミュージックみたいで懐かしい。ARISEの曲ももっと欲しいけど限が無くなるから無理なのかな。
もう一つ、アキバについて。秋葉原が舞台のアニメというとシュタゲが思い浮かぶがあちらは電気街でこちらはポップカルチャーの街としての側面が表現されている。ヨドバシやソフマップから豚カツ屋まで「お、あそこだ」と思わされる。東京在住で電車で20分の所に住んでいる僕にとってはご当地アニメだ。でも実在のビルが学校になってるのは笑えた。
総合的には1期の廃校を阻止しろ、2期の優勝を目指せ、そして卒業というストーリー構成はシンプルながらも王道でいい。笑いあり涙ありの青春もので素直に楽しめる。ノリと勢いで開き直った方が勝ちだろう。卒業のエピソードは泣ける。楽しく幸せな時間が終わってしまう切なさをメンバーと共有できた。最終回は映画の伏線だろうか?まだまだ一波乱ありそうだ。
先日新宿のヨドバシカメラで親子連れと思しき小学生くらいの女子児童がラブライブのグッズを買っていたけれど成人男性以外でも楽しめるようでウレシクなった。健全アニメなんだから休日午前や夕方に放送すればいいのに。深夜なのが勿体無い・・・