ユキオウ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
裁定されるのは登場人物だけじゃない!?
全12話 オリジナルアニメ作品
アニメミライ2013で好評だったデス・ビリヤードに準ずる世界観とストーリー!
※グロ描写が苦手な方は視聴をオススメしません。
■あらすじ
謎のBAR「クイーンデキム」に2人の人物が来店する。
バーテンダーの男:デキムは命を懸けたゲームを行うよう告げる。
■総評
―感想(レビューのタイトルについて)
・1話視聴時はただ趣味の悪い作品だなって思いました。
内容は大半が地味ですし暗いですし…最後まで一番目立ってるのはOPだと言えます。
・回を重ねるごとに謎が解明されます。見切らずに見続けた方は視聴者がいつの間にか登場人物の裁定を見ていて自分でも裁定するような感覚になっているかと思います。
おそらく物語の世界に引き込まれる方とそうでない方の違いが生まれるのもここ。
この要因としては…{netabare}デス・ビリヤードでも用いられた物語の形式『リドル・ストーリー』…物語中に示された謎に明確な答えを与えないまま終了することを主題としたストーリー
が関わっています。
(ex.あえて裁定した登場人物が転生か虚無なのかはっきりとした答えは出さない)
つまりただ見る側に視聴させるだけなのではなく考える要求を迫っているのです。
わからないことが監督の意図でありそれを視聴者達で推理したりするのが
面白さに繋がるのです。{/netabare}
1話ごとに理解を深めた視聴者はピークを最終回に持ってきたことが正解だったと考えるでしょう、私は見終わって感動しました。
欲を言うと続きが見たいところです。
◆物語に関して
{netabare}
・上記してますが前半は正直趣味の悪いデスゲームを1話ごと見ていった印象。
・登場人物が回を重ねるごとに裁定に対する疑問が芽生え始める。
・後半の物語は知幸の人生を探っていき結末を迎える。
・最終回までこの作品を評価するのは難しかったと思います。
デキムと知幸のお互いの謎の解明といったところで終わるのは良い終わり方でした。
・やはり続きの話が見たくなってしまう。
{/netabare}
◆声優に関して
{netabare}
・レギュラー陣もさることながら豪華ゲスト声優の方々の演技も素晴らしかった。
・声優の演技が映える作画の効果もあったと思いますがそれにしてもこれぞプロの技だなぁと惚れ惚れしてました。
{/netabare}
◆キャラに関して
{netabare}
・主人公のデキムと知幸が裁定を行い時間が経過していくごとに魅力が増していきました。(視聴開始当初は伏線多いけど大丈夫なの?って思ってました)
・ノーナやオクルスなど裁定者の描写に次回作があれば期待したい。
{/netabare}
◆作画に関して
{netabare}
・マッドハウスが得意としているダークでバイオレンスな描写が冴えわたっていました。
・グロを変に抑えた演出や修正が入り過ぎて画面が真っ暗なことになってはいませんでしたし不満もなく見られました。
{/netabare}
◆音楽に関して
{netabare}
・最終話でOPが化けて鳥肌立ちました。(ずっと詐欺だ!とか思ってたよごめんなさい)
・劇中のBGMが作品をよく盛り上げていた。(特に11話でデキムの人形がピアノで知幸の演技曲を弾くシーンは素晴らしかった)
{/netabare}
◆OP、ED評価
{netabare}
OP ☆5.0
♫BRADIO/Flyers
本編とは内容が逆と言っていいほど明るい。
BRADIOのソウルフルな曲が個人的にもつぼにハマりました。
ED ☆4.0
♫NoisyCell/Last Theater
OPとは対照的に暗くて地味な本編をよく表している。
9話での入り方が良かったですね、曲も良い曲だと思うのですが忘れそうだったのでこの評価。
{/netabare}