退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
思春期のささいなことがふくらんでいく日常
映画館で観てきましたが、綺麗な映画でした。綺麗というのは画面構成だったり、色彩カメラワークなど岩井監督独特の素晴らしい演出でした。しかし、アニメーションにする理由が分からなかった。実写のほうがもっと綺麗に描けるのではないかとちょっと思ってしまった。新海誠に憧れてアニメーション作ったような風に見えてしまった。岩井監督と新海監督は以前から作風の雰囲気が似ているなと個人的に思っており、色彩がカメラのレンズを通したかのような鮮やかさがちょっとかぶっているからかなと思いました(汗)
ストーリーの方は「花とアリス」の前説映画といったようなもので、女の子を可愛いというだけではなく、えぐいところを表現しておりリアルでした。タイトルにも書いてある通り、思春期の恋心による苛立から恐怖心という感情へ繋がってゆきとんでもない大きなものに膨らんでいくという構成が面白いと思いました。またアリスと花のとんでもない行動や発言に思わず笑ってしまいました。ささいなことをテーマとしているので、ふとしたときにさらっと観て笑えるような映画だと思いました。