「化物語(TVアニメ動画)」

総合得点
92.1
感想・評価
13402
棚に入れた
47507
ランキング
25
ネタバレ

yJnkd27391 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これぞアニメーション!起承転結が素晴らしい!見れば見れるほど面白い!

まずこの作品の1、2話を見終わったとき、こんな作品があるのかと感動で放心状態でした。それも、今まで全く見たことがない斬新な演出に加え、ここまで1〜2話で完璧に起承転結が表現されている、さらには洒落たオチまで用意されているから圧巻です。5人のヒロインそれぞれにOPがあることにも驚きました。雰囲気も違うのにキャラクターに合った曲と歌詞で細部まで非常に良く作り込まれていると思います。化物語は起承転結の転の部分の驚きが凄く、転に合わせて起、の部分から丁寧に仕込まれてるセリフや行動が分かったときは、こんなとこまで!と驚きます。転の衝撃が凄いのに結では全てを回収して清々しい満足感で各エピソードが終わるのでどのエピソードも見応えがあります。

1話だけレビュー
始まった瞬間に女子のスカートがめくれてパンツが丸見えになる。こんなアニメがあるだろうか、これだけで常軌を逸している。ここだけでも細い演出があり、1秒が物凄く長いように描かれていて、これを見てるであろう人物がこのパンツどれだけ見惚れてるか、女子のパンツを1秒の間に目に焼き付けたいという下心丸出しの想いがある、ことが分かり、もう面白い。その後は、化物語の前日譚、傷物語の映像が高速で流れる(パンツのところも傷物語の一部)がここは、原作を読んでれば分かりますが、見てる人にはチンプンカンプンでしょう。しかし、流れる音楽も傷物語の切なさと激しい戦闘を表現していて素晴らしい。場面が切り替わり、空から戦場ヶ原が降ってきます。戦場ヶ原の瞳に暦が写る演出が洒落てます。OPが終わり、教室での会話は時々、阿良々木視点になり、阿良々木が戦場ヶ原の件で頭がいっぱいで、適当に話を聞いてるかが分かります。この教室の会話にも猫物語という前日譚の物語の付箋があります。教室を出ると戦場ヶ原に襲われます。ここは戦場ヶ原がかなり異常に見ますが、しっかりと理由が後々説明されます。ここでは体重申告の時の声やローアングルから一気に正面にカメラが向く演出で戦場ヶ原の迫力が伝わってきます。結局、阿良々木にしっかりホッチキスを刺すのも、それだけ追い詰められて、知られたくない気持ちが強いと分かります。阿良々木がホッチキスを引っこ抜くシーンは、この後吸血鬼だと分かりますが、血が蒸発するというこのシーンから既にひっそりと気付かせるこのアニメのセンスを感じます。シリアスシーンから一変、羽川にバナナの皮で説教するというシュールさが面白いです。阿良々木は戦場ヶ原を追いかけますが、その優しさも敵対行為として認識してまわなければいけない戦場ヶ原の境遇があります。戦場ヶ原を説得して忍野のいる学習塾跡に向かいますが、普通のアニメならここまで来れば、着いてすぐ解決です。しかし、学習塾跡についてから阿良々木と戦場ヶ原の会話劇は始まります。戦場ヶ原という人物がどういった人物なのか見せつつ飽きさせないし、面白い会話劇が素晴らしいです。阿良々木達の学校や学習塾跡もそうですが建物のデザインがシャフトの色が濃く出ていて、スタイリッシュでもあり、どこが幻想的なデザインがこの作品に絶妙にマッチしています。忍野の所についてからもハガレンネタオマージュなど会話劇は止まりません。忍野との会話の中でも後半2話に向けての付箋が少しずつ出てきます。一体なぜ戦場ヶ原は体重を失ったのか、忍野はどう解決するのかということを残して1話は終わります。ここまできたら確実に2話を見たくなるでしょう。正直、後半面白くなるから前半は耐えて見ようみたいなことを言われてるアニメは好きではないです。なぜなら、化物語を見ていると1話から引き込まれるような魅力があり、2話には勝手に手が伸びるような終わり方があるからです。いくら後半が面白くても、1話、2話辺りで惹きつけられないのはその作品の魅力が薄いということであり、最初の話で惹きつけられなければ見る価値はないのです。化物語の濃厚な1話2話を見てから特にそう思うようになりました。

投稿 : 2020/05/06
閲覧 : 451
サンキュー:

9

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