朝霧麻衣 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
2期までとは大きく変わった「なのはシリーズ」第3期
第1期なのは(無印)、第2期A'sに引き続き、第3期となる作品です。
第3期もBD-BOXが発売、2015年4月からvividが放送開始ということで再視聴しましたので感想を書いておきます。
3期はのストーリーは2期の「闇の書事件」から10年後、なのは達が19歳と成長し、舞台が魔法世界へと移っています。なのは達は管理局員として活躍中です。
2期までとは大分設定も変わっているのでいくつか記載しておきます。
・飛行魔法が高度な魔法とされ飛べない魔道士がたくさん出てくる。
・魔法っぽくない武器がたくさん出てくる。(銃とかスケートとか)
等々
とまあその辺はまだいいのですが、19歳のなのは達を「魔法少女」と呼んでいいの?と思わなくも無いのですが、これはこれでなかなか面白い作品でした。なのはさんたちの変身シーン..あれはアカンです。何か見てはいけない感じがして最初見たときはドキッとしました!可愛い小学生魔法少女達の活躍が見たかった方々には残念かと思いますがストーリーは面白いのでがっかりしないで下さい。(私は最初見た当初少しがっかりしましたがw)
この作品においては、なのは達は教官として新米の魔道士を教育していきます。新米魔道士たちの成長、なのは達の強さに安心感を覚える感じでした。なのは達の活躍に大きな期待をして見てしまうと若干物足りなさを感じるかも知れません。でも後半しっかり活躍しますのでご安心下さい。
あと視聴して思ったのが、3期ではたくさんの登場人物が出てきますが、2期までの人とのつながりや、10年間の間で形成された人脈をフルに活用して事件の解決に向かっていきます。人と人とのつながりってやっぱり大事だなと感じました。
なのはシリーズはどの作品も大好きな作品なので、魔法少女物の作品に興味をお持ちの方には自信を持ってお勧めいたします。
なのはシリーズの中であまり評判のよろしくない理由を私なりに考えてみました。(以下批評なので読みたくない方はここまで)
<ストーリー>
なのはシリーズの良さは、相手の方にも戦わなければならない理由があって、お互いの意志がぶつかり合うっていう明確な悪がいないストーリーだと思っています。なのにこの作品では敵が完全なる悪でしたね。悪いやつがいるから倒すってストーリーにしか見えなくて2期までに比べると物足りなく感じました。でも後半各人物の過去との決別や自分との戦いみたいなのがたくさん見れました。王道ですが後半の盛り上げはさすがだと思いました。
{netabare} でももうちょっとはやての見せ場が欲しかったなと、はやてファンとしては感じてしまいました。 {/netabare}
<登場キャラの多さ>
2期までに登場した主要人物に加え、3期ではたくさんの魔道士やスタッフが出てきます。それを覚えるのも大変でしたし、大規模な戦闘になると各場面に切り替わるのでテンポがあまりよくないように感じました。
<設定>
管理局での仕事ぶりを描いていくのは今までに無かったので面白かったと思います。ただ大人の事情がありすぎて魔法を使える世界なのに世知辛いなと思ってしまいました。(一部隊に所有できる魔道士の保有ランクうんぬんとか)
<構成>
限られた予算の中でこれだけ面白い作品が作れる時点で凄いと思っていますが、登場人物がとにかく多いので、もう少し話数を増やしてじっくり出来たらもっと素晴らしい作品になっていたのかなと思います。