youkey0627 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
判っていても行く末が全く想像できない・・。
多分、多くの方々がそう感じたように、僕もとにかく「よくこんな話が思いついたなぁ」というのが感想です。
ストーリーはすでにご存じの方も多いと思いますが、一応おさらいすると。
三つの大きな壁に囲まれた城下町に主人公たち「人間」は暮らしています。
城下町と言っても野も山も森もある広大な土地で、一国と言ってもいいほどの広さです。
そしてその広大な土地を囲む壁の外にも、同様に野も山も森も(多分海も)ある土地が広がっていますが、そこには人間を捕食する‘巨人’たちが溢れている為に人間は居ません。
昔はそこにも人間は居たようですが、ある時‘巨人’が現れ人間は駆逐されてしまったらしく、今は壁内だけが人間の住む世界になっています。
ある日一番外側の壁に、桁外れに大きな巨人と堅い外皮の巨人が現れ、その壁を壊しました。
これにより壁内に天敵である巨人たちの侵入を許した人類は、その土地を奪還するために、巨人たちに対して生死を賭けた戦いを挑む事になりました。
さてここからが最初に書いた「よくこんな話が思いついたなぁ」という感想に対して、「じゃあこの後はどうなるんだろう?」という極めて簡単な考察です。
激しく‘ネタばれ’になる可能性がありますので、ご注意をお願いします。
{netabare} 作者の方もおっしゃているようですが、この作品のモチーフは「北欧神話」です。
僕も特に詳しいわけではないので、勘違いしているところもあるかもしれませんが、一応概要としては、
まず巨人の祖「ユミル」と雌牛「アウズンブラ」が創り出された。
ユミルからは巨人たちが生まれ数を増やすが、岩から生まれた人間?が代を経て神(有名なオーディンなど3人)も生まれる。
3人の神々は力をつけて「ユミル」を殺し、その体で大地などを造る。
3人の神々は巨人たちも殺すが、巨人たちは生き延びまた繁栄する。
3人の神々は木から人間を造り、ユミルの‘まつげ’で作った城壁で囲った王国に神々と共に住まわせ、巨人たちから遠ざけた。
色々あって、最後は「ラグナロク」という神(秩序)と巨人(混沌)の最終戦争が起こり世界は滅亡するが、一説ではその後の新たな世界で人間は甦る。
というものらしいです。
こう書くと本作に出てくる幾つかの要素が、「北欧神話」を基にしている事が判ります。
例えば「壁内で生きる人間(と神々)」や「巨人の祖ユミル」などです。
僕も「北欧神話」自体を読んだわけではないので詳しくは判りませんが、本作の「人間」対「巨人」に加え北欧神話では「神々」という要素がある事から、本作でも「神々」に相応する存在が出てくる可能性があります。
・・というか、もう「彼らがそうだよね」と思わざるを得ません。
また巨人の祖が「ユミル」であれば、なぜ「ユミル」が人間内に居るのかという事も一つの謎です。
いずれは「北欧神話」のように、「人間(と神々)」対「巨人」という最終戦争になるのでしょうが、今はまだ情報が少なく考察もこの辺りが限度です。 {/netabare}
というわけで、考察は竜頭蛇尾なのでタイトルも「判っていても行く末が全く想像できない・・。」なわけですが、一応少しでも先を紐解くヒントになればいいなと思い書いてみました (^^ゞ