桜 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
フルCGの王道SF
原作未読です。
全編CGの作品ということで、その時点で敬遠してしまう方も少なくないかと思うのですが、自分はすぐに慣れたのでそこまで気にする必要は無いのかもしれません。
寧ろ作品全体に漂う重苦しい雰囲気とCGの相性は中々悪くないように感じました。
既に2期が決まっている作品の第1期ということで、物語はあくまでこの時点での評価となってしまうのですが、個人的には中盤({netabare} 特に第6話 {/netabare})が1番観ていて楽しかったです。
{netabare} クレジットで主人公の次に名前が載っているイザナが中性という設定のため、最初はヒロインらしいヒロインが居ない作品だと思っていました。星白との漂流で、初めてこの作品のヒロインは星白で、つまりはこのキャラはしばらく生存安泰だろうなと思えたのですが、まさかCパートですぐ死んでしまうなんて…
エヴァにおける綾波レイのようなキャラクターだと感じました。2期ではどんな役割を果たすのか気になります。
個人的に微妙だった点を強いてあげるとすれば、岐神のキャラクターです。初めは主人公に敵意を抱いていたキャラが終盤に改心する、しかも主人公が来るまではエリート扱いだったなんていうのはまあよく見るタイプですが、主人公が被害を受けるだけならまだしも、この場合は結果的に他の操縦士の死に繋がってるわけで、今後岐神がどんな行動をしようが自分は好きになれないです。最終話でようやく…というのも遅すぎるし、どうせなら作品が終わるまで、もしくは岐神が死ぬまでずっと悪役を貫いて欲しかったです。 {/netabare}
設定に若干の複雑さはあるかもしれませんが、おそらく展開としてはかなり「王道SF」していると思うので、他のSFアニメを観すぎて食傷気味の方だと新鮮味が無いのかなとも思います。自分はこのジャンルに全く詳しくないので純粋に楽しめました。