田中タイキック さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ふわふわ、もちもち、ふにふに、一体どんな感触なんだろう・・・?
2007年7月~ TOKYO MX、tvk、チバテレビ他にて放送
全12話
主人公、森山素直(すなお)の自宅の冷蔵庫から突如、発生した謎の生物「ぽてまよ」
突飛な出来事だが素直の何事にも動じない性格でいともたやすく
その謎生物を受け容れてしまう。
さらには同じく冷蔵庫から発生した謎生物「ぐちゅ子」
自身の背丈ほどある大鎌とビームを発生させる耳飾りを持っており
「ぽてまよ」と同種の生物だと思われる容姿をしている。
奇妙奇天烈、奇々怪々
だけどとっても可愛らしい「ぽてまよ」「ぐちゅ子」
そして素直とそのクラスメイトの日常を描く物語
平仮名4文字タイトルだし最初はまったり癒し系だと思ったが
中々にギャグ濃度の強い作品だった。
1話の開始数分でぽてまよが主人公・クラスメート達に特に何の疑問も抱かれず
それどころか歓迎されている様子を見て
「こういう作品なんだ」とすぐ理解できてよかった。
キャラクターデザインは可愛らしさはあるものの
「ぽてまよ」「ぐちゅ子」以外のキャラのビジュアルは少々特徴に欠ける。
しかし中身は愉快で痛快なキャラが非常に多くギャグの切れ味もよかった。
間のとり方や緩急の付け方なんかは
京都アニメーションの「日常」を思い出しました。
好きなキャラは春日乃ねね
やたらと毒舌な物言いと超高音ボイスが
クラスメイトの中でもひときわ存在感を放っていました。
声優は釘宮理恵さん
彼女のキャリアの中でもけっこう珍しい声と演技のキャラなんじゃないかと思います。
あとEDは爽やかでどこか優しさとぬくもりを感じさせるかなりの良曲で驚いた。
エンディングテーマ「うたたね」 歌 茶太
【総評】
パロディも無ければどつき漫才も無い
ハイテンション・ハイテンポな作風でもない
なのに笑い所がたくさんあった作品でした。
巧みな演出と間のとり方で笑わせてくれる
ギャグ作品としてレベルの高さを感じました。
かといってギャグ一辺倒ではなく、ほんのり優しい癒やし要素や
心温まるいい話もあるのでギャグは苦手という人にも耐えられる内容。
もちろん「ぽてまよ」「ぐちゅ子」の可愛さをたっぷりじっくり堪能するのもよし!
【不快感を一切感じさせない万人にオススメできるギャグ作品】
そんな印象で思った以上の良作でした。