Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
♪が〜ちゃ がちゃ がちゃ が〜ちゃ〜♪
ガッチャマン・・・テレビアニメシリーズとしては33年振りの新作だそうです。
私は33年前に放送されたガッチャマンの印象が強くて、何をやっても2番煎じにしかならないのでは・・・?
といった邪な思いもあり正直視聴を敬遠していました。
でも、2015年に2期の制作が発表されたのを機に視聴を決めていたのですが中々チャンスが無く・・・ようやく視聴に漕ぎ着ける事が出来ました。
思い返すと、別に2番煎じである事は視聴を敬遠する理由にはなっていないんですよね^^;
当時は完全に思考が破綻していたようですが、今では手遅れになる前に視聴できて良かったと思っています。
見始めて直ぐに感じたのは、昔のガッチャマンと雰囲気が全然違うと言う事・・・
最早全く別の作品と言っても過言では無いと思います。
この物語の主人公は、立川市の高校に通う一ノ瀬 はじめちゃん・・・
彼女はポジティブ思考の持ち主で・・・明朗快活というより元気一杯の16歳の女の娘です。
その元気は常に身体から溢れ出しているよう・・・
最初は戸惑いますが慣れてくるとこの元気が堪らなく心地よく感じてしまうのが、とても不思議な気がします^^;
ある日、はじめちゃんはJ・Jという人から突如ガッチャマンの証である手帳を受け取り、ガッチャマンとして歩んでいく事となります。
これまで巷ではガッチャマンは存在そのものが謎のフィクションと位置付けられていましたが、地球を守る存在として秘密裏に活動を展開していたのです。
そして、はじめちゃんは他のガッチャマンのメンバーと顔を合わせるのですが、他のメンバーは一癖も二癖もありそうな影のある人達ばかり・・・
まるっきりはじめちゃんと対局に位置するガッチャマン達・・・
この仲間にはじめちゃんが加わり・・・物語が動いていきます。
ガッチャマンというヒーローものなので、物語は基本的に勧善懲悪なので分かりやすく、自然とガッチャマンを応援する目線で視聴する事ができます・・・
そう・・・ガッチャマンは決して完全無敵ではなく、癖があるように見えたのにも自分自身の欠点や気持ちの弱さを、他人に悟られないようにするため・・・
そしてヒーローは強く有り続けなければならない・・・
きっとガッチャマンとして・・・正義の味方として生きていくという事は、多くをさらけ出せず全部自分の中に溜め込んできたのでしょう・・・
とても脆く今にも壊れそうなバランスの上で成り立っているガッチャマン・・・
でもはじめちゃんの加入により、新たな風が吹き込むのです^^
その風は・・・完走して振り返ると、とても必要不可欠なモノだったと思います。
そしてその風は・・・今まであちこちバラバラに向いていた皆んなの目線を一つの場所へと誘っていくのです^^
完走して思ったのは、昔のガッチャマンとの繋がりを全く知らなくてもこの作品は十分に楽しめるという事と、はじめちゃん・・・時として破天荒や能天気といった言動は所々に見受けられましたが、彼女のポジティブ思考と明るさに見ている私まで元気を分けて貰ったような気がします^^
オープニングテーマは、WHITE ASHさんの「Crowds」
エンディングテーマは、一ノ瀬はじめちゃん(内田真礼さん)「INNOCENT NOTE」
どちらもとても素晴らしい曲です。特にエンディングは物語からの導入がとても格好良い上、本編を「動」のはじめちゃんとすると、エンディングでは「静」のはじめちゃんを感じる事が出来たのも良かったと思います。
1クール12話とあっという間でしたが、往年の名作の名を引き継いだ事に誇りを持てる作品に仕上がっていたのではないでしょうか。
今年放送が予定されている続編の視聴が楽しみです^^