マダンテちゃん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「愛」と「夢」
舞台は2070年代、宇宙のゴミを駆除するデブリ課の話。
主役は新人社員タナベと、ぶっきらぼうな先輩ハチ。
リアルだと夢に満ちた宇宙飛行士ですが、
この舞台では単なる宇宙サラリーマン…
そういった意味では宇宙飛行士に全員が夢を見る「宇宙兄弟」とは、
実は大きく世界観が異なっているとも言えます。
そのなかで仕事にも何にも「愛」が必要と語るタナベ、
いつか自分の「夢」を叶えることを頑なに目指すハチ。
二人のこの想いは一話から最終話まで一貫していました。
この相違がストーリーの肝になってきます。
前半は一話完結に近いですが、
15話あたりから大きいストーリーが動きます。
もちろん前半も好きですが、後半は「愛」と「夢」がより重要なテーマとなり、色々と考えさせられたので僕は後半を推します。
「宇宙」というまさに夢のつまったテーマなのに、
ここまで現実を考えさせてくれるとはなんとも皮肉です。
でも、このアニメを見て本当に良かった。