あしすと さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ちゃんと伏線回収型の作品でほっとしました(15.4.12全話視聴後、大幅加筆)
(以下、視聴途中にメモ書きしたもの)
{netabare}好きなジャンルというわけではないのですが、続きが気になるために見てしまっている作品。
この作品の締め方として予想されるパターンは、
①謎だらけの状態をきちんと回収する「ミステリー型」
②謎を回収しないからこそ全体として魅力的になる「ふしぎ・アーティスティック型」
➂回収の仕方がメチャクチャだけど、あえてそれを狙った「超展開型」
④ハッピーエンドだろうとバッドエンドだろうと、百合エンドになれば他のことはどうでもいいじゃん「ぶん投げ型」
…の中のどれかになると思うのですが、この作品については個人的には①以外だとしんどいなぁと思っています。
このレビューはあくまでメモなので、全話視聴後におそらく再更新します。{/netabare}
(以下、全話視聴後にメモ書きを踏まえてまとめたもの)
タイトルの通り、ちゃんと伏線を回収してくれる作品でほっとしました(笑)
この作品はミステリーというわけではないんですけど、序盤から伏線というか謎というかよく分からない部分というか…、そういう判然としない展開をけっこう積み重ねまくってましたよね。
そのため、序盤でのほとんどの人の感想は「ストーリーがよく分からない作品」という感じだったのではないかと思います。
で、私個人的にはその「よく分からない」部分をちゃんと解説してくれるのかが物凄く不安だったわけですけど、ファンタジーちっくな結末とはいえ、伏線自体はきちんと丁寧に回収してくれて良かったです。
(厳密に言えばストーリーについては、ウィキペディア先生にかなり上手くポイントがまとめられた項目があり、それにもだいぶお世話になりました。
ちょっとネタバレしすぎじゃないかとも思いましたがw、それほど本気でこの作品を見ていたわけではない自分にとっては、ウィキを経て納得感がかなり上がりましたね)
以下はこの作品の感想というよりは一般論的な内容で、1回目のレビューとして視聴途中にあのようなメモ書きをした理由です。
ガッツリ他作品名を出すレビューになりますので、それでも気にならない方はお読みください。
{netabare}
結論から言うと、自分がメモ書きレビューをしたのはあの時点でその先の展開に少し地雷臭を感じたからです(←結果としてその予測が外れてくれて良かったのですがw)
「よく分からない展開」が積み重なり続け、ほとんど解説がなされないまま中盤を迎えたことで、まさかこのまま伏線回収をしない「よく分からなさ」を売りにする作品じゃないでしょうね?…という。
謎をばら撒きまくって回収をしない作品には、個人的にあまり良い印象を持っていません。
パッと思いつくのが
・TVアニメ版初期エヴァンゲリオン
・最終兵器彼女(実はアニメ版を見ておらず、原作漫画のみですが)
…という2作品。
どちらも「敵の正体・素性」を徹底的に明かさないまま物語が進み、その謎が明かされるのがクライマックス展開になるであろう「ミステリーバトル」を期待していたら、
「いやいや、最初からそういう作品じゃないですよ~」
と言わんばかりに、謎は全く回収しないしないまま主人公周辺のドラマだけ完結させて作品終了、という感じの作品で…。
原作者さんにとってはそれが芸術なのかもしれませんが、視聴者がその芸術性を理解できるとは限らないですよ~、というのが個人的な感情的感想です。
でもね、その「よく分からなさ」≒「ふしぎさ」を序盤に明示してくれさえすれば、個人的にはあまりそういう作品は嫌いじゃないんですよ。
自分の好きな
・人類は衰退しました
・電波女と青春男
・ささみさん@がんばらない
…あたりは、序盤の時点で作品の方向性を明示した作品です。
「なんでそういう状態・世界観になっているのかは、伏線じゃないですよ~」
「この作品は伏線回収ものではなく、よく分からない状態(=ふしぎ)なまま物語が進むのが魅力の作品ですよ~」
ということを序盤で明示してくれたので、最後まで不満を持つことなく安心して作品を楽しむことが出来ました。
そんな価値観を持つ自分にとってのユリ熊嵐。
序盤~中盤にかけて、完全に「よく分からない」系の作品でした。
でもその間、中盤までに「これはよく分からない世界観を楽しむ作品ですよ~」という方向性は示されませんでした。
中盤までそのように展開した時点で、自分にとってこの作品を「ふしぎ系」として楽しむことは出来なくなりました。
ここまで引っ張ったんだから、伏線回収ミステリー型じゃないとさすがにダメでしょう、みたいな。
で、この作品についての結論としては伏線回収型で納得できる結末で良かった~、というものでしかないのですが、その結論に至るまでの過程であのようなメモ書きレビューを書いたのは、以上のような理由です。
う~ん、いつにも増して読んでくださる方のことを全く考えない個人的レビューだった…(^-^;)
もし最後までお付き合いいただいた方がいましたら、いつにも増して申し訳ございませんでした(笑)
{/netabare}