野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
歴史の闇に迫る
しっかり者の長女・春香、バカ野郎日本代表と千秋に呼ばれている次女の夏奈、辛辣な言葉を吐く小学生・三女の千秋という南家三姉妹を平凡な日常を中心に送るゆるゆる日常ギャグ漫画のアニメ第2弾。 略なし (引用)
このシリーズはすでに2作ほど感想書いているので今回はこの2期が何故に黒歴史と呼ばれて歴史の闇に封印されてしまったのかその謎に迫りたいと思います。
まず作画。これは良く言われてますがそもそもアバウトでいい加減な私には作画の違いなど大して気になりません。まぁ確かに好みで言えば1期や続く3期以降の作画のが好みではありますが。
と言いましたが最大の違和感の足音がすぐそこまで迫っていようとは1話時点では知るよしも無かったのであります。
ソレが起こったのは(多分)2話。
なんと主要キャラ以外の所謂モブキャラが黒いではありませんか。
通常顔を黒くして隠す理由と言えば黒幕キャラ・・例えば金田一やコナンの犯人がその正体を隠すためによく使われますがこの場合はどうでしょうか。モブキャラ全員がなにかの黒幕キャラ?
いやいや違いますね。そんな物騒な町には住みたくありません。
一見手抜きとも取れるこのモブキャラの扱いが黒歴史と呼ばれる所以なのでは・・。
と真相に迫ったところでさらなる脅威が近づいてこようとはこの時まだ知るよしも無かったのです。
さてここで登場するのが本作完全オリジナルキャラ冬木君であります。
この少年。どういうわけか第六天魔王だの オーメン悪魔の子だのと呼ばれ忌み嫌われています。
その理由はなんでしょうか?
よく言われるのが一言で言えば暗いキャラ。明るいみなみけの世界観に合わない。見てるだけで陰鬱な気分になってくるだの散々な言われようです。
スクイズの誠君のようにやりたい放題したわけでもないのに同じような嫌われっぷり。
て言うか誠君とは違って礼儀正しく礼節も弁えた好青年いや好少年ではありませんか。
暗いというだけで叩かれるその不遇っぷりにはなんだかゾクゾクしてしまいます。
この冬木君。実は作中での扱いもそれはそれは酷いものでした。
まさに四面楚歌。回りは敵だらけです。
{netabare}彼は元々転校生ということもありかなり終盤になりまた転校してしまいます。
しかしいくら運動会の最中だったとはいえその別れを惜しむキャラがほとんどいないではありませんか。
なんという厄介払い。冬木カムバーーーーーック!
しかもその後何事も無かったかのように日常コメディが始まります。
さらに追い討ちをかけるかのようにその後に長女の留学騒動話のおかげでもはや冬木の「ふ」の字さえ出ません。
そこからさらにトドメを刺すかのように何事も無かったかのようにED。
最終話のタイトルは皮肉にも「みんな揃って、ごちそうさま」。
いやいやいや待ってくれないか。一人いない。一人いないから・・。あぁ冬木よフォーエバー。
「いなくなってしまった冬木君のこと、時々でいいから……思い出してください」。
ってユウナ様も言いますよ そりゃ。{/netabare}
どうですか?こんな可愛そうな・・冬木君を・・あなた方はまだ・・叩くと言うんですかあぁぁぁ。
と言うのは置いといて。
まぁ全体的にどことなく暗い雰囲気が目立ったような気がしたのが黒歴史と呼ばれる理由なんでしょうけどね。
それでも普通に楽しめる作品だとは思います。
親が登場しないこの子たちはどこから生活費が出てるのかとか敢えて突っ込まないところに鋭いメスを入れた方もいらっしゃいましたが、細かいとこは気にせずにゆるく楽しむのがみなみけを見る上では大切なことなのかも
しれません。