ローズ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ホロ酔い気分
行商人であるロレンスは、自分の荷馬車に居た耳と尻尾を持つ少女と出逢う。
少女は賢狼ホロと名乗り、ロレンスとホロは一緒に旅をする事となる。
ヨーロッパをイメージさせる情景や小麦を扱っている事などから、物語の舞台はヨーロッパをイメージするのがいいように思います。
現在でも神の存在を信じて信仰している人も多く居ますが、「神は死んだ」という言葉があります。
ホロのような狼が作物の豊作・凶作を選択できる事から、時代は神の存在を絶対的に信じている産業革命以前の中世でしょう。
ロレンスとホロの声優さんや作品内容から『まおゆう魔王勇者』との類似点が見られます。
作品が作られた順番から考えて、観る順番としては本作品のほうを先に視聴したほうが良かったのかな。
ロレンスが行商人という事もあり、為替など経済の要素が多分に出てきます。
自分の家計について気にしないという人もいると思いますが、物の価値基準を養う事は無駄ではありません。
経済という難しい単語で考えるのではなく、自分の財布の中身をチェックする事ぐらいでいいのかな。
金儲けが人生の全てではありませんが、お金が無いと生きていけません。
世の中は損得勘定だけではないのですが、損ばかりしていたら大変ですね^^;
本作品のメインである経済と対になるのはホロの可愛さでしょう。
「わっち」という自分の事を指す言葉や言葉尻の使い方など、言葉遣いが美しいです。
ロレンスの一張羅姿よりも町娘の衣装が良く似合う。
たとえ正体が狼の化身であっても、一緒に時間を過ごせたら日常が楽しく暮らせるように思います。
経済をベースにしながらホロの可愛さを楽しむ視聴方法で自分は楽しみました。