猫々飯店 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
和風・妖怪・切ないまでの優しさ
和風・妖怪……とくれば、私の手が伸びるのも、致し方ないのです。
そろそろ続編をやってはくれないものだろうかと、そわそわしています。
全体を通して、妖怪を見ることの出来る青年が触れた思い出の記憶、ですね。
少し田舎めいた街での、妖怪と人との触れ合い。過去と今の交差。
妖怪を見る能力を持ったがゆえに、人と距離を取りがちな青年の成長。
妖怪を友人と見る青年と、妖怪を駆除する組織側との意見の食い違い。
音楽、絵柄、台詞、物語。
一貫した優しい雰囲気は、見ている側を安心させ、穏やかな心にさせてくれるものだと思います。
人と妖しというのは、生活も、考え方もまるで違う。
人から見れば突飛な妖しの行動というのも、また、面白い要素なのだと思います。
そこにも、ちゃんと意味はあるのでしょうが。
人を友人と思う妖怪の寂しさも、良いですね。それだけで物語になると思います。
違う時間を持った両者の交流というものには、どうにも惹かれてなりません。