猫々飯店 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
歌っているだけのシーンに泣かされるとは、思いませんでした。
素晴らしい作品でした。
とても良い構成で作られている物語だと思います。
前半は、主人公が試練を乗り越えるために、他の四人がぶつかっていくという形式。
後半は、試練を乗り越えた主人公が、今度は四人がそれぞれ持っている問題にぶつかっていく、という形式。
最終的には主人公の声で全員が纏まり、1つのものを作り上げる。久しぶりに唸った、これは良いですね。
元気な青少年を見ていると、こちらも頑張らないとと思うから、良いですね。元気を貰いました。
高校生と言う年代は良いですね。諦めない、という物語にぴったりの年代だと思います。
大人もまたその情熱に動かされて、かっこつけない行動を取れるようになる。促されるようになる。
でも、そんな高校生たちがどん詰まった時に、道を切り開いていくのは大人なんですよね。面白いものです。
高校生には、庇護される側面と、護られるだけではない側面の、二つがあるのかもしれません。
1つの音楽がたくさんのものを結びつけるというのも、素晴らしいと思います。
離れていても歌で繋がっている、というのがテーマなんでしょうか。
距離だけではなく、過去と未来、生死さえも繋げてしまうような力を感じさせてくれました。
劇中歌である母親との歌を主人公が完成させる、というのも、大変素晴らしくて。
個人的には、戦隊物の、ウィーンの話がとても好きです。曲も好きです(*´∇`*)
完成された「radiant melody」は、本当に素晴らしい曲でした。
旋律の中に母親が作った歌のフレーズが入っているのが、また良いですね。
この曲が色々な人を繋げたのを思うと、最後の舞台のシーンにぼろぼろにされる訳です。
歌を歌い、それを見ている周りの人物を映しているだけのシーンだというのに、気付いたら泣いていました。
これが、物語が集まった上に成り立つ、感動、というものなんだろうなと思います。