いっき さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
やはり良作一期と比べて・・・
全11話、フジテレビのノイタミナ枠のアニメ。
一期がある続編の二期、アニメ製作はプロダクションI.Gからタツノコプロに変更。
ニトロ+の名脚本家の虚淵さん作品だったが今回は企画監修の作品。
脚本家が新たに追加され(蒼穹のファフナーなどの沖方 丁さん)、アニメ製作会社が違う、シリーズ構成も違うとなると別物アニメの匂いが最初からしていました。
後は一期二期と同じ監督の器量を祈ることだけですが、やはりというか一期と比べて2期はどうも。。。とう感じでした。
最初に良いところをいうと、やはり新キャラが続々登場すること、一期のラストで登場した、霜月監視官の活躍は・・・マイナスです。全体の物語が良いくらいな感じです。
ドミネーター並びにシュビラシステムの根幹を揺るがす知能戦など世界を統治しているシステムに対する疑問と正当性による葛藤と正義をもっと発展して描いています。その物語は自分的続編という要素ではすごくワクワクしました。それは一期と比べて二期は。。。とか言っても物語的には素晴らしかった!←このアニメで救われた要素です。
ですが、肝心の見せ方、それに面白い要素に必要な物語の展開とキャラ描写がやはり続き物ということで残念でした。雑賀教授が居てくれたことだけが救いでした。伸元はとてつもなく活躍しなかった。
一期は武闘派な面々それに武闘派の敵キャラが織り成す世界のシステムに対しての知能戦でありながら''戦闘シーン''も見所の上手く知能と武闘が織り成す物語と展開が魅力のアニメでした。
しかし、その''武闘派''要素はその要素を担っていたキャラがすべて離脱しているので皆無です。ですので後は世界のシステムと戦う知能戦のみが自分的に残された魅力なのですが、やはり呆気ないという印象です。
まず、キャラに文句をいうとやはり霜月監視官の噛ませ犬キャラ状態ですね。一期最後での登場であんなに「なんだ!?このキャラ」「2期あるのか?」など続編期待の第一キャラがががが。。。。
基本お花畑の頭なんだけど、潜在犯のトラウマが全然描写されていないので感情移入できず、ただのインテリの高ぶったツンツンキャラになってしまいました。だけど自分では行動しないダメっぷり、それで文句を言う救いようのないグズキャラになってしまった。
私は考えが違うという(過去描写が無いのも脚本もダメ)だけで、悪いところを見つけ攻撃を仕掛け、他人を思わない自己中キャラが一番嫌いなので、その要素を完璧に捉えたキャラだったのも主要キャラ第一がこれだったのでそれも視聴欲をガンガン下げました。そして最後まで霜月はこの流れというね。。。一期の13話のとっつぁんの朱に対する言葉を聞かせてやりたいです。口だけで行動しない人間は大嫌いです。あと中途半端な百合要素もマイナス要素大
それに周りのキャラがどうもパッとしない。。。また一期と比べてしまうが私的にこういう刑事ものは、狡噛とかとっつぁんとか縢など、悪餓鬼キャラの方が見入ります。それによって戦闘シーン、人間模様が面白くなるからです。
しかし、この二期は一年半経った監視官はお花畑でイチャもんをつけて洗脳さて自己崩壊を起こしてるし、周囲のキャラも一課と三課の確執やら、常守監視官を''支える''キャラが居ない寒々とした人間模様だけで、そんなのは11話続けて見せて欲しくなかった。
だけど朱はトコトン強い子なのでそのブレない描写が救いでした。でも内面は。。。とか考えてしまう視聴者でした。。2期最大の汚点「なぜ狡噛出なかったし・・・」妄想だけで終了。。。
「どんな辛いことがあってもクリアカラーなんて私って白状者ですね」「犯罪係数と感情は一致しない」←この一期の言葉が物語っています。
物語、新たな脅威の敵キャラ、朱の活躍、これが見所のアニメでした。それを残念アニメにしたのが、新キャラ、戦闘作画などの陳腐化、全体のキャラがほぼ噛ませ犬の安っぽい描写によって陳腐な人間模様、劇場版もあるということですが、正直不安です。仮にこの劇場版が落として上げる要素を期待しているなら、二期を落としすぎましたね、という感想です。
せっかく櫻井さんも声優として出ているのに、本当にキャラ描写だけが悔やまれます。そして佐倉さんの声がしばらく霜月さん声の印象になりそうです。あの人はデレ声は好きですが、一遍グズキャラの声は嫌いなので私的に一喜一憂な声優さんです。
あにこれの物語の評価は物語とあと展開も付け加えて欲しいです。物語は☆3.5くらいですが、展開が限りなく0に等しいので1.5としました。