退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 1.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「こんなに情熱的な職場、どこ探したってないでしょ」
フットボール母国、イングランドのカップ戦。
タクシードライバーや警察官、先生などのセミプロ選手で構成された5部リーグのチームを率い、バリバリの1部プレミアチームを追いつめた日本人監督がいた(日本で言えば、天皇杯でアマチュアチームがJ1チームをやっつけそうになる・・・というイメージ。JFLどころかJ5なのでそれよりレベル差がすごいんですが)。
そんな伝説の男をJ1の弱小チーム「イースト東京ユナイテッド(ETU)」が監督として招聘、補強や外国人に頼らず戦術と作戦で上位チームをやっつけよう、という話。実際、ETUには外国人選手は一人もいないし、劇中での移籍もない。
主人公は楽観的な研究熱心な青年監督。スター性のあるエースがチームを引っ張る話ではなく、弱くて貧乏なクラブが現実的な目標に挑むリアルなサッカーアニメ。
監督が自分のチームの戦力を洗い直し、各選手の良さを最大限に引き出して自信を与え、負け癖を払拭していく様は観ていてなかなか痛快。息を吹き返したETUは、今までの監督はいったい何をやってたんだと思うほどには強い。
・・・のだが、実際は今ひとつな印象。弱小チームと言えど日本のトップリーグに位置するチームなので、そもそもそんなに「弱い」というイメージがない。むしろその下にはJ2、今ならJ3、JFLと広がっているわけで、そもそも「ジャイアントキリング」じゃないような気も。
演出面にも少々問題あり、特にBGMの使い方がうまくない気がする。そのせいか得点シーンですら淡々と過ぎ去ってしまい、毎回一番盛り上がってるのはOPじゃねーか、とツッコミたくなる始末。
おまけにラストは典型的な {netabare}「俺たちの戦いはこれからだ!」なので、やや消化不良。{/netabare}
まあ、良くも悪くもNHKアニメだなぁ、という感じ。