totehi さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
善と悪についてみるとすっごく面白い
巷で人気だったのかな。少なくとも自分の周りでは人気だったこの作品。今2期やっているんですが…今更ながら1期について色々と語ります。
あらすじから
主人公はグールという人間を主食とする人に片思いをしてしまう。しかしそれはグールの罠で食べられそうになったところに事故が起きて九死に一生を得た。
しかし主人公に異変が起きる。普通のご飯がおいしくなく人を食べたくなって仕方なく感じる。幼馴染の友人ですら美味そうに感じる自分に嫌悪しかわかずすごく苦悩し始める。そこからとある人物と出会うところからこの物語は始まっていきます
感想 {netabare}
タイトルに書いた善と悪について考えさせられる作品でした。
人間側からするとグールは悪なのだ。
亜門 鋼太朗のように身内が何人も死にグールは殺すべきだと、恨みしかない。人間側の立場からすると正義なのだ
だがグール側からするとどうだろう。人間も動物を食べ物として食べていてそこには悪なんてなく食べ物だから勝手に悪にさ殺される。例え小さい子供であろうと無慈悲で残酷で情け無用なのだ。人間とは悪になる
だから互いに恨みあい殺し合いになっていく感じがたまらない。何度も復讐を胸にしている亜門 鋼太朗とかね。
ただ正義だけを見ていればいい、ただ夢だけをみていればいい。それだと悪行が蔓延することになる 。つまり「善」だ「悪」だといって生物を殺すこと自体がそもそも誤っているのである。それに気が付いた主人公。だからあの戦いで人を殺さなかったのだ。人間とグール両方の立場に立ったからこそ解る。そして人間とグールの戦いが激しくなる中ただ理不尽な死が目の前にあったりととてもシリアスで良かった。
でもどうしても人を食べることになる。だからそれがとても苦しく、苦いものでしかなかった。だから自殺者でも躊躇ったんだ悪行だと。正当化なんてできなんだと。だから最初の数話はすっごく面白かったがその後もその葛藤を続けてほしかった。ずっとそれに苦しみながらも逃げ出さす、時に迷い、時に立ち止り正面から戦ってほしい。最後には不条理があっても。
だからこの終わりのない戦いに終わりを求めることこそ正しいのだとね。だからあの時 亜門 鋼太朗を殺さなかった。「和をもって尊しとなす」と言う言葉でとても奥深い意味なんですが何故殺さなかったのか、いい行いと悪い行い。物語の終わり方も気になります。{/netabare}