DOMANI さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
劇中はずっと冬?極寒です。
ガンダムでおなじみの富野監督によるロボットアニメ。
地球環境が悪化し、人々がその悪化を食い止める為、人間が利用する生活環境に制限を加えてから、結構な年月が経った後という設定のようだ。従い、必然的にディストピアのような管理社会となってしまい、そこから脱出し、環境が回復した理想郷を目指すこと=エクソダスを話の軸として物語が進んでいく。
死人が出るという描写がほとんどなく、一種の喜劇的な感じで話が進んでいくこともあり(例をあげると人々を連れ戻そうとするシベリア鉄道の連中が、何度やられても懲りずに出てきたりとか)、オープニングテーマそのままに楽しめる作品。
とはいえ、主人公のゲイナーの両親は物語開始時点で殺されていたり、シリアス部分も画としての描写はあまりないものの語られる。ただし、そのことで妙に捻くれていたりせず、俗っぽいところもあるので個人的には好感を持てた。
ロボットの造形もオリジナリティ溢れるもので、最初キングゲイナーを見たとき何だこのドレッドヘアはと思っていたが、途中で見慣れてきてこれが似合うと思うようになってきたから不思議である。敵も含めて生物的な動きをするのが特徴と言えば特徴。
物語の軸とは関係ない部分で謎な部分はいくらか残っているので、すっきりさを求める人は向かないかもしれない。逆に言えば続編とか番外編を作る余地があるということだけど。