しゅんこう さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
パンツ(ズボンだけどね)以外にも見所はあるんだからねっ!
いわゆる巷ではカレイドスター、巌窟王、ラストエグザイルなどと並びGONZOの奇跡と言われている本作品。若い人は咲-sakiや絶対防衛レヴィアタンなどで名前を知っている方もいるのではないでしょうか。
ストライカーユニットを装着して、ネウロイと呼ばれる正体不明の敵と戦う乙女たちの姿を描いたアニメです。
総勢11名もの美少女たちが空を駆けめぐる姿、個性溢れるキャラクターを余すことなく描く姿は奇跡と言わざるを得ないです。
パンツ(ズボンだからね)に注目がいきがちなアニメですが、他にも見所はたくさんあります。(別に見られたって平成20年度(第12回)文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品アニメーション部門/長編に選ばれてるんだから、全然恥ずかしくないんだからねっ!)
{netabare}
人によってはヒット間違いなしと言われる原作をアニメ化してもヒットしなかったり、作品の当たり外れが大きいことから生まれたGONZOの奇跡という言葉なんですが、この制作会社のもともとの強みは3DCGの分野で定評があり、今では主流となっているアニメCG作画の先駆け的な表現がたくさん使われています。残念ながら今は独立やら何やらでスタッフは入れ替わって、その印象も薄れてしまっていますが、最近では「結城友奈は勇者である」を制作したStudio五組が実は元GONZOのスタッフさんたちというと納得して頂けるんじゃないかと思います。
そういうわけで、パンツ(ズボ・・いやもうパンツでいいや)じゃなく、CGと作画の迫力にも注目して楽しんで欲しい作品であります。ミリタリ関連に詳しくない私が見ても、空中戦や戦艦など当時としてはすばらしいものを感じました。また音響面でもこだわり、ストライカーユニットのエンジン音など現実に限りなく近い音で臨場感に溢れていました。
特に戦闘パートでの主観戦闘や奥行きを生かした高速戦闘は3DCGの得意分野です。その辺に注目してみるとCG表現の技術についても現在のアニメと比較しながら見れて面白いと思います。魔法効果などのエフェクト処理との相性がいいこともわかります。
またストーリーの中に総勢11人もいるキャラたちの魅力がわかるように描かれていることもキャプテン翼と同じくらいすごいです。
パンツにも注目、CGにも注目、キャラにも注目とほんとに忙しいアニメですね。
{/netabare}