oneandonly さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
第四次聖杯戦争の長い導入部
世界観:8
ストーリー:7
リアリティ:6
キャラクター:7
情感:5
合計:33
日本の地方都市・冬木市では、60年ごとに願いを叶えてくれるという「聖杯」を獲得するために、七組の魔術師マスター達と、その魔術師によって召喚された伝説上の人物(英霊)を使い魔とするサーヴァントによる争いが繰り返されているという設定。
先に放映された少し未来が舞台となっているFate stay nightは未視聴。虚淵玄氏の作品で評価も高かったので見てみました。
第1話が40分以上あって、登場人物(各マスター)の紹介の役割を果たしているのですが、たくさんの人間関係を一気に見るのは少し退屈でした。{netabare}特に言峰綺礼の周りを遠坂と神父が回るシーンは不自然な違和感があったのと、綺礼の声がこの時点の描写に比べてとても浮いているのが気になりましたね。{/netabare}
登場人物ごとに存在する特殊能力や「令呪」など、設定が色々あることや、登場人物が多いのは少しハードルかと思いますが、作画は安定して良く(特に、バトルシーンに躍動感があって良かったですし、バイクのテールライトの表現はAKIRAを思い出しました)、音楽もOPをはじめとして良かったです。まどマギやSAOは高評価としているのですが、梶浦氏の音楽は好きなようです。{netabare}セイバーVSランサー時にSAOで聴いたことのある音楽(ディアベルはん!)が流れたはちょっと驚きでした(一般的にはFate Zeroのほうが先なんですけど)。{/netabare}
あと、虫とかグロとかがあるので、そういうのが苦手だときついかも。命をかけた戦いであれば、ある程度の流血等の悲惨はないほうがリアリティに欠けるものですが、私は気持ち悪い系は苦手なので、そこは厳しかったです。
セイバーたるアーサー王が女性というのを突っ込むのは野暮というもの。OPでの変身シーンはお気に入りですし、ストーリー中での戦いぶりや主(主人公たち)に仕える騎士道を含め、このキャラクターの美しさがこの作品を良いものにしているのは間違いありません。ランサーやライダーの言動も見どころがあります(リアリティ的にどうかと思う部分もありつつ、楽しめました)。
一方、まだ表面的な部分の魅力が多く、深みという面では足りません。前半時点では平均以上の出来、どう終息させていくのか気になる第一期でした。
(2015視聴→2017.6調整)