「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(OVA)」

総合得点
79.5
感想・評価
771
棚に入れた
3596
ランキング
503
★★★★☆ 3.9 (771)
物語
4.2
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
4.0

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karinchaco さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

シリーズ初のOVA。主人公が非パイロットの少年という画期的な作品。

ガンダムシリーズ初のOVA作品。

この作品はガンダムシリーズの中で唯一パイロットじゃない少年アルが主人公の物語です。ガンダムでいうところの一年戦争のサイドストーリーといったところでしょうか。今となってはこれらサイドストーリーの作品群はゲームやOVA、プラモデルなどの媒体で広く展開されていますが、この作品が元祖といえるでしょう。

ストーリー的にはアルの住むコロニーにガンダムの試作機が運ばれてきたことに端をはっして、ジオン軍の特殊工作部隊がその破壊命令を受けてコロニーに潜入するといった物語。ジオンの特殊工作部隊に配属になった新米パイロットとたまたま潜入先に居合わせたアルとの心の交流を中心に描かれています。

この作品の特徴的なところは、アルが中心の戦時下におけるコロニーでの日常生活を描くのと同時に、特殊工作部隊サイクロプス隊の戦闘シーンもしっかりと描かれているところですね。北極での奇襲作戦や、コロニー内でのケンプファーの戦闘シーンのほかコロニー外での戦闘などOVAならではの迫力できれいに作画されています。こういったところはTVシリーズでは難しいですからね。

キャラクターデザインにはマクロスのキャラクターデザインと作画監督を担当した美樹本晴彦氏が担当しています。なので、今までのガンダムは線が太くなんとなく暖かいイメージを持っているのですが、それとは違ってすごく洗練された都会的なイメージがありますね。とくに、ガンダムの試作機のパイロットであるクリスチーナにその特徴が色濃く表れている気がします。

ガンダムシリーズにありがちな戦争の大きな部分ではなく、一つの場面を切り取ったような作品です。少年を主人公にしていることでガンダムが苦手な人でも敷居が低い気がします。

ちなみに、アルのCVは浪川大輔さん。少年時代の浪川さんの声がたっぷり聴ける貴重な作品でもあります。

投稿 : 2015/02/22
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