TimuTimu さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この作品の魅力・・・それは聖母アルネの慈悲・・・・・
僕が今まで見てきた中で一番のアニメです。
こんな素晴らしいアニメをゴールデンタイムで放送されるなんて素晴らしいです・・・尾瀬イクm・・・。
さて、このアニメ最大の魅力は脚本、演出、声優、SE、キャラクター・・・もう殆どがすごすぎる。すごすぎますよ!ということで良い点悪い点を簡単にまとめました。
【良い点】
●物語の設定、脚本
脚本はSFという壮大な世界観ながらもリヴァイアス内にいる約500名の心理状態がこの作品の魅力。大人のいない、子供達だけが構築する秩序はあまりにも脆く哀しい物になる。いつ敵から襲われるか分からない緊迫感の中、敵どころか味方すら恐れ、互いに傷つけあってでも一歩前へ進み続けなけれなばらない。その一歩が正しいかどうか誰も分からないが、それでも助けを求め必死に足掻き、考え、葛藤する展開がすこです。また、物語ごとに移り変わる政権にも震えます。
●サンライズ特有の演出および見どころ
・リヴァイアスがゲトゥルトの海から浮上し、地球を背景に水平線を駆け抜けていくシーン。
・祐希が初めてリヴァイアスをローアングルから眺めたシーン。
・対ウェルズリング戦の隕石でヴァイタルガーターが後ろから援護に来たシーン
・1話と26話の対比
対比がすごいのは序盤だけでなく他人の喧嘩を止めに行くシーンで1話ではイクミから行動していたが、26話では昴司から行動している。
・26話エンディング
・OPはもう半分ネタバレ
●幅広いジャンル
近親相姦、ホモ、過激派ブラコン、強姦なんでもあり。90年代後半にしてグローバルなアニメにでもなろうというのか。
●キャラクター(各キャラの考察により長いのでネタバレタグ)
{netabare}昴司・・・本作品で一番普通だったというより、誰よりも早く成熟したメンタルマスター。精神状態で言えば、序盤なんてイクミやあおいよりも未熟でこずえレベルの精神状態からスタート。1話の食事シーンで苛立って机を叩いたり、弟に無性にイライラしたり、イクミに姉の話を聞いたりするシーンで彼の未熟さが分かる。しかし、話数を重ねるごとにより彼も成長していく。その成長度合はスフィクスであるネーヤと昴司のコミュニケーションレベルにより判別ができるだろう。
ちなみに、昴司という名前は「.hack//」の「昴」と「司」を合わせた名前が好き。
佑希・・・本作品最強の過激派ブラコン。発言に一理ある部分もあるが協調性が無い。イケメン。クール。主人公よりも仕事してる。あおいが好きと見せかけて昴司が好き。
あおい・・・かわいい。昴司とリヴァイアスの中で慰めックス羨ましい。
カレン・・・一番まともに見えて実は発言と行動に矛盾している。彼女自身「人はいずれいつか死ぬわ。だからやりたいことをやりたいの。」と発言しているものの、イクミの暴挙に手を貸す佑希の隣で一緒に作業しているが、カレンの表情がどうも硬い。あれは多分いけないことだと分かっていても流されてるのではないだろうか。他にもそのようなシーンは多々あり、結局は決断力のある佑希にすがっているだけでは。
ルクスン・・・本作品昴司が最も成熟した精神の持ち主とするならば、ルクスは最も成長の振れ幅が大きいキャラクターだ。他のキャラを見ても言えることがこの作品のメッセージの一つは「他人を愛し、自分自身を愛する者が環境を変える」という事だ。ルクスンはその象徴ともいえる。
ヘイガー・・・カレンと同様に自己矛盾を抱えているキャラクター。一番客観的に見えて感情的に判断をしてしまう。優性論者でもあると言えるだろう。
イクミ・・・精神異常者「過ちを犯すな!もめるな!争うな!なじるな!傷つけるな!普通でいろ!」
まとめてみると多分殆どのキャラが主観的側面と客観的事実にゆがみが生じている。これは子供特有の自我から抜け出せないことを示唆している。
{/netabare}
●名言
・「やりたいことに優先順位をつけて、努力しなくてもいいから、覚悟を決めるの。それだけで、たいていのことはできるわ。」
・「目標は、敵ヴァイタル・ガーダーに固定。全速順回転で粉砕し、破砕し、爆砕し、塵芥と化せ! それこそが……インプルスだ」
・お前の正論は痛すぎるんだよぉ...昴司ィィ!」
・掴むのは未来じゃなくて、明日でいい。それで十分だと、俺は思うけど。
【悪い点】
・視聴者には敷居が高く感じられる
【まとめ】
聖母アルネって知ってる?
これはある赤いカチューシャをした女の子から教えてもらった事なんだけど、過去は断ち切ることができるんだって。だから何か嫌なことがあれば過去を断ち切れるって素敵じゃない?
さて、次は誰を私の過去にしようか・・・。
面白いので見てください~