ダレイオス さんの感想・評価

2.3
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.0 状態：観終わった

恋愛モノと思ったけど・・・

ＤＶＤ版見ての評価ですね。
５年くらい前当時は自分はアニメのＤＶＤを内容は関係なく集めるのが趣味で
安けりゃ買うというスタンスをやっていて
アマゾンで安かったから購入して持ってるのですが
内容はあまり覚えていなくてあらためて見てみました。
エロゲ原作アニメですが昔からこの様なアニメが自分は好きだったんだなと
チョット恥ずかしい気持ちになりながら見ています。

まず１話は同じ学校の普通科に通う主人公雄真と魔法科に通う春姫が
ガス爆発事故により、魔法科の教室が使えなくなり
普通科の教室を使っての合同授業を行うことになるストーリーですね。
春姫には子供のころ、ある男の子に魔法で助けてもらった事があるおかげで
魔法の道に進むようになり
そして、毎年バレンタインデーにその男の子にチョコを渡そうと購入している女の子です。
しかも男の子はどこの誰だかは知らないので、当然渡せるはずもなく
毎年寂しい思いをしているピュアな女の子です。
そして、春姫の友達が魔法を暴走させて雄真に迷惑をかけたことにより
雄真を知り合うきっかけになるのだけど
なぜかその購入したチョコを渡しちゃう話ですね。
どうでしょう？これはどう見ても雄真は昔助けてくれた男の子ぽいな
ネタバレでもなんでもなく、それぽいね。
なんて微笑ましいアニメなんでしょうか、もちろん確定ではないですが
この時点はニヤニヤして見てしまうアニメです。
爆発についても何かあとで理由が語られるのだろうかとか
雄真は魔法を使うのを過剰に嫌っているので、そのことがストーリーに生かされるのかと
考えたりで１話はまずまず面白かった。

しかし１話２話見た限りでは魔法設定を生かした恋愛モノになるのかと思ったけど
３話以降はドタバタコメディ、杏璃の魔法が暴走してドタバタする展開が多く
魔法設定を生かしたアニメとは言いにくい。恋愛要素もなかったです。
演出も当時としても古めなんで、あまり面白いとは思えませんね。
弁当の回がかなりカオスな展開でした。
どちらかというと子供向けぽくおそらくエロゲ原作のため大人が見る想定で作られたと思われるが
大人が見るには苦笑いする内容です。
馬鹿アニメ気味でチョットは笑えたりはしましたが、そんなにレベルの高いギャグでもコメディ
ではありませんね。落ちも弱かったと思います。
ギャグが笑えなくて寒いタイプですね。
エロや萌え的要素は殆どありませんので内容はエロゲ原作アニメとしては相性は悪かったかもしれません。

タマちゃんの話とかチョットいい話はありましたが
脚本も話のネタも、もう少し凝りましょうと思えるものが多かった。
新キャラの女の子が夜中、学校にいた理由や主人公の友達がボコられた理由がアレなんで

※ネタバレ注意　{netabare}兄が方向音痴だから学校に通う手伝いをしていた。
（夜中に兄がちゃんと予行演習で学校に来れるか待ってたみたいです）
その新キャラはその妹で、主人公の友達が妹を襲おうとしていたと勘違いして兄がボコったて{/netabare}

うーん捻りがあまり無く面白くないですね。
もう少しストーリーは頑張ってほしかった。

雄真がむやみに魔法を使うのを嫌う設定はいいのだけど
滝の下にいた春姫に巨大な丸太が落ちてくるのですが
それを避けるために魔法を使おうとした春姫を魔法使わなくても普通に避けれるだろと
しかるのですが、いや・・・普通考えて避けれない気がするのですが・・・と
怒る場面としては少し変かなと思いました。脚本家の人もう展開を少し考えましょう。
まあ雄真が過剰に魔法を毛嫌いしている演出とも、みれなくはないんで
その演出だったら脚本家の人に謝ります。どうなんでしょうかね。

準に過剰に魔法を嫌いすぎると、そのことを海の回で指摘されて反省して
春姫と仲良くなる展開は主人公の心の変化の見せ方としては良かったと思います。
心の成長が見られたので、その点は評価出来ると思います。
後半はシリアスでここまで、たいしてストーリーらしい展開が無かったのに
急に進めようとするから付いて行きずらくて
ストーリー自体はあまり面白くはありませんが
雄真がなぜ魔法嫌いになったのかを、かなり詳しくやってくれたので
まあ雄真の気持ちはわかりましたね。
過去に魔法に対してトラウマがあると嫌いになってもおかしくはないと
ストーリーの辻褄はあってたのでナルホドなとか思いました。
魔法要素は後半のトラウマに生かされた形で
面白くは無いが物語は成立していました。

作画は当時でもあまり良くはなかったと思います。
ただ極端に崩れることはなく、５話とか中盤の回でもたまにいい時の作画も
見られたり、低いレベルでは安定していたとは思います。
演出的には序盤のドタバタ回は良く言えば子供向けだけど
悪く言えば手法が幼稚で雑とも言えなくもなく、あまり頑張ったとは言えないかな
魔法演出もやはり当時としても微妙と迫力は感じなかった。

声優さんは当時のエロゲ原作アニメの演技はこんなもんかなと思いつつも
やはり気になる声優さんは多かったです。
春姫役の声優さんはまずまずでしたが、杏璃役の声優さんは叫び声が下手で微妙でした。
息吹役の声優さんは上手くないように聞こえました。
沙耶役の声優さんはかなり上手かったですがキャストのクレジット見て納得しました。
「伊藤静」さんでしたか、当時はそれ程有名ではありませんでしたが
やはり上手かったのですね。
ただ全体的には微妙で気になる場面が多かったのでやや声優さんの評価は低めです。

音楽も良く言えば当時としても古めの効果音、曲と言えるのだけど
やはりチョット浮いてましたね。あまりいい曲とは思えなかった。
もう少し雰囲気に合った曲にして欲しかった。

キャラについても、見た目声共に女の子だけど性別は男の子の女装少年、準など
チョット昔はこんな子が流行ってたんだなと懐かしさを感じながら見ましたね。
個人的には見た目女の子の女装少年はあまり好きではありませんが
見た目は可愛いとは思いました。
ただドタバタでカオスなアニメであんまり好きになれる性格のキャラはいませんでした。
もう少し個別回の話がしっかりしてれば好きになれたかもしれません。
後半はシリアスで展開も唐突だったので主人公以外で特に好感の持てるキャラはいなかった。


まあ１話２話は恋愛面で面白そうだったけど、３話以降はドタバタコメディで
コメディ自体もあまり面白くはなかったです。
チョットいい話はあったりしますが全体的には微妙です。
最後もあまり面白くはありませんが、上手くまとめてストーリーの整合性は
とれていたと思います。
声優さんの演技、曲効果音、作画共に致命的ではありませんが
全ての項目2.5以下とあまり良くないのは確かだった。
あまり言いたくはないが当時としても低クオリティーで微妙な出来なアニメですね。
やはり２００６年という異常にアニメ本数が増えた年なので質が低くなったのかも知れません