退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
エンジン<改稿>
今観てる段階で、お気に入り&レビューを書きたくなる作品は始めてかもしれない。
本作はみゃーもりが制作進行上、車の運転手のような立ち位置で、各キャラをまんべんなく写すこの設定自体が秀逸。
車(仕事)に乗せられているようで、しっかり運転しているような、目まぐるしくいスケジュールの中で、初心者運転者が高速運転で走ってるようなスリル感。
本作においては、みゃーもりという主人公についてとか、現実とフィクションにおける、リアリティとリアリズムとか、業界用語とか、魅力的なモノが色々浮かんでくる。ただ私は本作で一番ビビットきたのは感情。
■エンジン
ここで言うエンジンは普段溜めているけど、忘れているもの、業界に入った原点など
本作で■のような描写をしてる時間は少ないが、よく話の〆として描いている印象。
隠れて住んでた元腕利き職人じいさんが、ふとすれ違った少年にかけられた言葉で、エンジンがかかちゃうとか
逃げっぱなしだった夢から、定年後ガキの頃に戻ったようにエンジン全開で走り出しちゃうとか
若者が世界を旅して、見つけた悟り的何かを、目的地に向かって歩き出すとか、
こういうガキ心というか、エネルギーの源泉というか、人の感情が沸点を超えた時の覚醒じみた感情に妙に痺れる。
監督がコンテ煮詰まりすぎて、発狂寸前から、原点を思い出して火が付いたり
会社のお荷物だと思っていたじいさんが、まだやれることを見出して、蘇ったり
手書きとCGどちらにするか揉めている中、お互い目指した原点が一緒で、意識が変わったり
周りが見えなくなっている状態から、ふとした助言で、何かをつかんだり
好きな仕事に就いてる人からしたら、普段の苦しみがあっても、この瞬間って、とてつもない貴重な時間なんだろう。
私もバカになって仕事したい。ほんとに